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箱根駅伝、今度は白バイで…日大OBの巡査部長

箱根駅伝のコースを試走する白バイ隊員の川崎光年さん(21日、東京・港区で)=片岡航希撮影
初めての箱根で力走を見せる選手時代の川崎さん(1992年撮影)

 来年1月2、3日に開かれる箱根駅伝に、大学時代に4年連続出場を果たし、区間賞も取ったランナーが、白バイに乗って帰ってくる。

 日本大陸上部OBの警視庁・川崎光年巡査部長(39)が復路の最終区で先導役を務めることになった。17年ぶりに声援の中を走る川崎巡査部長は「こんな形で、箱根駅伝に戻って来られるなんて」と感慨深げだ。

 3歳年上の兄の影響で、陸上を始めたのは高校時代。専門は3000メートル障害だったが、「どうしても箱根を走りたい」と1991年に常連校の日本大に入った。1年生から7区(神奈川・小田原中継所〜平塚中継所、21・3キロ・メートル)の区間賞を獲得、4年生では主将を務め、総合4位に食い込んだ。「途切れることのない沿道の声援が今も忘れられない」と振り返る。

 卒業後は実業団のコニカ(現・コニカミノルタ)に進んだが、故障に泣き、3年で引退。陸上で鍛えた体を生かせる仕事にと、98年に警視庁入りした。

 四谷署で交番勤務をしていた2002年、日大陸上部の先輩の女性が、無理な追い越しが原因の自動車事故の巻き添えで亡くなった。これを契機に、「痛ましい事故を少しでも減らしたい」と白バイ隊員になった。

 現在の所属は第9方面交通機動隊。交通取り締まりの実績や陸上経験を買われ、箱根駅伝の仕事が巡ってきた。最終10区(横浜・鶴見中継所〜東京・大手町、23・1キロ・メートル)の先導だけに、「9人の仲間がつないできたたすきを最後に受け取った選手が走る区間。悔いの残らないよう、全力を出し切ってほしい」と後輩ランナーにエールを送る。

2011年12月27日14時31分  読売新聞)
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