無洗米の広がり

広がる無洗米の輪

さまざまな場面で

生協から広がった無洗米

美味しくて環境に負荷が少ない製品であることから、生協では積極的に無洗米を扱ってきました。お米の販売量の半分以上が無洗米という生協がいくつも出ています。無洗米の普及は生協から始まりましたが、今や、スーパーマーケットやデパートなど、どこででも無洗米を販売しています。

外食産業にも普及

ほっかほっか亭やほっともっと亭、CoCo壱番屋、コンビニのおにぎりやお弁当にも無洗米は使われています。洗う必要がないという便利さと、水加減が一定で誰が炊いてもうまく出来上がることが受けているのです。企業の採算性の面や環境対策からも良い結果が出ているようです。

企業の社内食堂でも

社員食堂で無洗米を採用する企業が相次いでいます。無洗米は米のとぎ汁が出ませんので、企業が取得を進めている環境の国際基準ISO14001対策になります。上下水道代、洗米機械や人手が不要、時間の節約など経費面でもメリットがあります。

社員食堂

学校給食でも導入

現在週5回の小学校の学校給食で米飯給食は全国平均2.9回です。平成21年3月に出された 学校における米飯給食の推進についての中で、目標として週3回以上と設置されています。全国的にみると、無洗米を取り入れている都道府県は、今のところ約半数です。しかし千葉県では、とぎ汁を出さないということで全量無洗米、鹿児島県などは8割といわれています。環境意識の高まりと、経済面のメリットが知られるようになり、今後も無洗米を扱うところが増えると予想されます。

国立公園の山小屋で

とぎ洗いしない無洗米はキャンプの時などに便利です。キャンプ場ではお米のとぎ汁は河川の汚染につながるとして、無洗米の使用を推奨しお米をとぐことを禁止する所もあります。また、国立公園の中の宿泊施設では、大量のとぎ汁で直接水を汚してしまうので無洗米を使っています。

国立公園の山小屋

美しい自然環境を守るために環境によい認証無洗米を使っていることを利用客にアピールし、理解してもらうために、富士山や上高地、白馬などの風光明媚な景勝地の旅館組合ではポスターを作って食堂などに貼っています。

新宿御苑の食堂で

環境省直轄新宿御苑レストランでは平成21年11月より無洗米を採用しています。エコ・クッキング推進委員会の作成したチェック項目には「米を無洗米にする:全国無洗米協会が認定する無洗米は、循環型農業を支援することにつながるとともに、とぎ汁などで環境を汚さない。」と書かれています。

新宿御苑

非常時に

ボランティア活動での炊き出し等では手間を省くため、無洗米が大いに活用されています。 また、飲料水が乏しくなる災害時等にも有効です。

最終更新日:: 2011年8月12日(金)|閲覧数: 3,260 印刷用ページ