【8月7日 Xinhua News】中国甘粛省蘭州市の甘粛大劇院でこのほど、日本の留学僧、空海の生涯を基に作曲された交響曲「空海」の初演が行われた。中国の著名指揮者、余隆(ロン・ユー)氏が指揮し、中国愛楽楽団(チャイナ・フィルハーモニー管弦楽団)と蘭州音楽庁合唱団(蘭州コンサートホールクワイア)が共演した。

 「空海」のプロデューサーは空海について、中日文化交流の象徴の一つであり、中国文化の海外普及における貢献は著しいと強調。音楽で空海の物語を伝えることは中日両国の人々にとって意義深いと述べた。

 作曲の鄒野(すう・や)氏によると、作品は交響楽をベースに、中国の歌曲「茉莉花」の旋律や日本の音階、太鼓や尺八風の音色など、両国文化のシンボルを数多く取り入れた。聴衆が音楽の中で共感を見出すことを期待するという。

 作品は今月中旬に日本の京都と東京でも披露される。(c)Xinhua News/AFPBB News