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【国際】

米ハリケーン死者33人 証取停止 NY、都市機能まひ

 【ニューヨーク=青柳知敏】巨大ハリケーンの勢力を保ったまま米国東部ニュージャージー州に上陸した温帯低気圧「サンディ」は二十九日午前(日本時間三十日夜)、被害を拡大させながら米北東部を北西に進んでいる。ニューヨーク、ニュージャージーなど被災した七州では、八歳の男児ら子どもを含む少なくとも三十三人が死亡。ニューヨーク市内は交通網が遮断され、都市機能がストップしている。 

 米メディアによると、停電は首都ワシントンと北東部の各州で計約七百四十万戸に上り、百万人を超える住民が避難命令を受けた。ニュージャージー州は三十日早朝から洪水で取り残された約千人の救助を始めた。内陸部のイリノイ州シカゴも水害を警戒。死傷者は米国内のほか、カナダでも出ている。

 ニューヨーク市ではマンハッタンとブルックリン地区を結ぶ地下鉄のトンネルが浸水し三十日も運休が続く。自動車専用トンネルや橋が封鎖され、ケネディ国際空港など三空港は全面閉鎖。ニューヨーク証券取引所は二十九日に続き取引を停止し、自然災害による二日間停止は一八八八年以来になるという。

 米原子力規制委員会(NRC)は二十九日夜、ニュージャージー州のオイスタークリーク原子力発電所で、定期点検中の原子炉一基の周辺水位が上がったため警戒宣言を発表。ニューヨーク市の北約五十キロにあるインディアンポイント原発も同日夜に緊急停止したが、事故につながる恐れはないとしている。

 

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