日本には強化の思想はあっても普及の思想がなかった
2011年1月28日
ナンバーWEBでセルジオ越後氏のノンフィクション「ニッポンを叱り続けた男の人生」が公開されています。
「日本には強化の思想はあっても、普及の思想がなかった。僕は子供たちと一緒にボールを追いながら、この国に本当のサッカー文化を根付かせよう、自分はそのために種をまく人になろうって思ったの」
協会が定めたコーチングコースを修了していないから、協会公認のサッカー教室開催を認められない。そうした協会の古い体質を戦いながら、1978年にライフワークとなる「さわやかサッカー教室」をスタートさせ、2002年までに1000回以上、50万人以上の子供たちにサッカーを教えてきたセルジオ越後氏。辛口と言われる批評についても、彼はこう語っています。
「日本に本当のサッカー文化、スポーツ文化を根付かせるにはどうしたらいいか、ずっと考えている。辛口ってみんな言うけど、母親も自分の子供には厳しく接するでしょう。ジャーナリズムも含めて、厳しいことを言わない人は日本のスポーツの発展に貢献していないと思う」
「もし、セルジオがいなかったら、発展のスピードはもう少しゆっくりしていたと思います」「私の心の中では、セルジオが殿堂ですよ」とジャーナリストの賀川浩氏が語るほど、日本でサッカーの普及に大きな貢献をしてきたセルジオ越後氏ですが、そんな彼でも勝てないものが。
「漫画の『キャプテン翼』。僕が30年かかった仕事を、たった2年でやっちゃったんだから。あれには僕も勝てないな」
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<ノンフィクション> セルジオ越後 「ニッポンを叱り続けた男の人生」(城島充)
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