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松井秀、左への一発に「不思議な感じ」

2009.11.1 17:59
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松井秀、左への一発に「不思議な感じ」
フィリーズ戦の8回に代打出場し、左越え本塁打を放つヤンキース・松井秀=シチズンズバンク・パーク(共同)【フォト】

 米大リーグのワールドシリーズ、フィリーズ(ナ・リーグ)−ヤンキース(ア・リーグ)は1勝1敗で第3戦を迎え、ヤンキースが逆転勝ちで2勝目を挙げた。松井秀はスタメンから外れ、八回表に代打で登場し、2試合連続となる本塁打を放った。

 技術とパワーが高い次元で融合した本塁打だった。ヤンキースの松井秀の打球は左方向にもかかわらず、ぐんぐん伸びて左翼席に飛び込んだ。7−4の八回2死で代打し、力で押す右腕マイヤーズから2試合連続のソロ本塁打。ダメ押しの一発に敵地は静まり返った。

 カウント1ボールから外角高めの速球を空振りしての3球目。外に逃げながら、同じコースにやや甘く入った速球を逃さなかった。ワールドシリーズ史上24本目の代打本塁打に、松井秀は「スイングが遅れ気味に出たが、芯に当たったので左へ本塁打できた」。指名打者制のない敵地で先発を外れながら、1打席で最高の結果を出した。

 打った本人が、「だいぶ長い間、逆方向に本塁打を打ってないから、不思議な感じ」と振り返ったのも無理はない。左打者の松井秀が7年間のレギュラーシーズンで放った140本のうち、左方向への本塁打は10本にも満たなかった。

 日本より外に広いといわれる大リーグのストライクゾーンで、パワー投手の動く速球に対応するため、試行錯誤してきた。「もともと逆方向に距離が出るタイプではない。スイング、打つポイント、いろんなものがそろってあそこまで飛んだ」。大舞台で出たアーチは、ひとつの答えだった。(共同)



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