トップ > 中日スポーツ > ドラゴンズ > ドラニュース一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【ドラニュース】

京田、「生涯ドラゴンズ」を表明 故郷石川でファンに宣言

2017年12月3日 紙面から

能美市の野球少年らとハイタッチを交わしながら交流会を終えて退場する京田=石川県能美市の根上総合文化会館で(戸田泰雅撮影)

写真

 セ・リーグ新人王の中日・京田陽太内野手(23)が2日「生涯ドラゴンズ」の決意を表明した。地元の石川県能美市などで行われた後援会関連イベントで、将来フリーエージェント(FA)権を得たときのことを聞かれると「いくらお金を積まれても(中日を)出ません」と宣言。ドラ一筋を貫くとともに、「ミスタードラゴンズ」の継承を目標に掲げた。

 1年ぶりとなる生まれ故郷の空気が京田の口を滑らかにした。約700人が集まった能美市主催の交流イベント。参加した小学生から「今、FAを持っていたらどこに行きますか」と無邪気すぎる質問を受け、大サービスの「生涯竜」宣言だ。

 いきなりのインハイ直球に「すごい質問するね…」とのけぞった。それでも、体勢を立て直し、キッパリと言い切った。「今はドラゴンズに骨を埋めようと思っています。いずれは『ミスタードラゴンズ』と呼ばれるようになりたい」

 その瞬間、頭に浮かんだのは本紙評論家の立浪和義さんだ。1988年に京田と同じ遊撃手として新人王に輝き、中日一筋で22年間、現役を続けて歴代8位の通算2480安打、同1位の487二塁打を残した。球団でその立浪さん以来の野手新人王となったのが今季の京田。これからもその偉大な足跡を追う。

 その前提として自らに課すのが「鉄人化」だ。このオフに繰り返している来季の目標は、143試合フルイニング出場。今季は141試合に出場し、1度も2軍に落ちずに完走した。ただ、それだけでは満足しない。

 「試合に出場し続けるということは、結果が伴わないといけないし、けがをして休んでもいけない。逆に考えれば、フルイニング出場をできるのは、結果を残している選手ということ」

 記憶に残るのは、5月に鼻骨を折りながらフェースガード着用で強行出場した阪神・鳥谷の姿。京田にとっては、もう一人のあこがれの存在だ。「あの精神力があるから連続試合出場をできるんだと思う」。打撃や盗塁の数字を目標を掲げるのは本意ではない。「143試合フルイニング出場」には、京田の強い意思が込められている。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ