【7月29日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の金沙遺跡博物館で25日、「発見・中山国」展が開幕した。戦国時代(紀元前475年~同221年)に「戦国七雄」と呼ばれた大国に次ぐ8番目の勢力とされつつも神秘のベールに包まれていた中山国の姿が明らかになる。

 前漢時代(紀元前202年~8年)に編さんされた史書「戦国策」は、諸侯国の規模を表すのに戦車の数を用いており、その中で中山国は、戦国七雄の「万乗の国」に次ぐ「千乗の国」の一つとされていた。中山国はまとまった史籍の記載がなく、人々に知られることも少なかったため、神秘の王国と呼ばれていたが、河北省石家荘市平山県の中山王陵や霊寿古城などの発見と発掘により、その全貌も明らかになってきた。

 今回の特別展では、中山国の遺跡から出土した遺物の中から132点(組)を選び展示する。考古学的見地から遺物と関連文献を結びつけ、その起源や戦争、都城、交流の四つの方面で、建国から繁栄に至るまでの過程を解説する。(c)Xinhua News/AFPBB News