2013年10月4日

観客席3千増設へ とりぎんバードスタジアム

 鳥取市の竹内功市長は3日の定例会見で、サッカーJ2のガイナーレ鳥取のホームグラウンド・とりぎんバードスタジアム(同市蔵田)の観客席を3千席増設し、J1の基準条件の一つである1万5千席に整備する考えを示した。ただし、座席増は「J2残留が条件」としており、下部リーグへの降格圏に低迷しているガイナーレ鳥取の奮起を促した。

 竹内市長は「ガイナーレ鳥取は地域の誇り。最下位を脱してJ2残留を確実に果たしてもらいたい」と残る7試合の好成績を期待。座席増はそのための「刺激策」と位置付けた。

 また、人気チームとの試合では大勢の来場が予想され、2020年の東京五輪などに出場する海外サッカーチームの練習場として活用される可能性も視野に入れ、観客の収容能力を高めていくと説明した。

 市教委体育課によると、座席の増設はバックスタンド(スタジアム東側)とホームチーム側ゴール裏スタンドの共に後方を想定。スタンド全体をピッチ側にせり出す形で増設することも検討しているという。

 概算事業費は3億9千万円。このうち2億7千万円はサッカーくじ助成金を充当し、残りはバードスタジアム国際交流基金を活用する。結果を見極め、早ければ12月定例会に補正予算案を提案する。 ガイナーレ鳥取は3日までに35試合(5勝13分け17敗)を終え、最下位の22位。

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