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これはとても面白いですね。「HLA-B*15:01」という遺伝子タイプの人が新型コロナウイルスに感染しても無症状の傾向にあるとのこと。この遺伝子は、実は弊社ジーンクエストで行った新型コロナワクチンの副反応の研究でも関連が出ており、ワクチン接種で発熱しやすいと明らかになりました。 記事の通り「この特定のタイプの人は、新型コロナへの感染前からコロナウイルスのたんぱく質の一部に反応する免疫細胞を持つ傾向がある」とのことで、副反応が出やすいのかもしれません。事前に遺伝子タイプによって、ワクチン接種の副反応が出やすいかどうか・感染時無症状かどうかを予測することでワクチンの接種判断をできると興味深いです。
【高橋祥子】投稿一覧
2023年
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子どもを持つことのリスクでいうと、働き盛りかつ育児世代の同年代でよく聞くのが「キャリアか育児か」の二者択一の社会環境になってしまっていることです。上司や同僚が長時間労働している職場で、育休を取ったりお迎えのために帰ることは、女性だけでなく男性にとってもキャリアを失うことに繋がるので育児参画は進みません。先進国では女性の労働力率が高まるほど出生率が高くなっているにも関わらず、日本ではそうなっていません。女性の労働参画率を高める際に、他国が同時に行っている強力な労働時間改善を日本はやっていないからです。根本的な社会全体の長時間労働環境を変えないと、キャリアか育児かという環境は変わらないと思います。
高橋祥子
ジーンクエスト 取締役ファウンダー
ジーンクエスト 取締役ファウンダー
大阪府出身。京都大学農学部卒業。2013年6月、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程在籍中にジーンクエストを起業。2015年3月に博士課程修了。個人向けに疾患リスクや体質などに関する遺伝子情報を伝えるゲノム解析サービスを行う。2018年4月、ユーグレナの執行役員に就任。
【注目するニュース分野】バイオテクノロジー、ゲノム解析
大阪府出身。京都大学農学部卒業。2013年6月、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程在籍中にジーンクエストを起業。2015年3月に博士課程修了。個人向けに疾患リスクや体質などに関する遺伝子情報を伝えるゲノム解析サービスを行う。2018年4月、ユーグレナの執行役員に就任。
【注目するニュース分野】バイオテクノロジー、ゲノム解析