「早く巨人一軍で活躍」高知高・和田恋選手

チームメートに胴上げされる和田選手（高知高校で）

　２４日に行われたプロ野球のドラフト会議で、県内からは高知高（高知市）３年の和田恋(れん)選手（１８）が巨人から２位指名を受けた。同高出身者では、社会人の大阪ガスに進み、今年巨人に４位で入団した公文克彦投手に続いて２年連続の指名。記者会見した和田選手は「憧れの巨人から指名されて本当にうれしい。ここで満足せず努力を続け、少しでも早く一軍で活躍する選手になりたい」と決意を新たにした。

　和田選手は土佐町出身。身長１メートル８０、体重８０キロ、右投げ右打ちで、高校通算５５本塁打の長打力が持ち味。甲子園は２０１２、１３年春の選抜大会に出場し、主将として臨んだ今春は、準決勝で本塁打を放つなど、３８年ぶりのベスト４進出の原動力となった。

　この日は、会議が始まった午後５時から同高で携帯電話のサイトで行方を見守った。２位指名という吉報が届いたのは午後６時２５分。「まさかこんなに上位で指名してもらえるなんて驚きでいっぱい」と笑顔を見せた。また、プロで対戦したい投手として、楽天から１位指名を受けた桐光学園（神奈川）の左腕・松井裕樹投手を挙げ、「同世代なので負けたくない」とライバル心をのぞかせた。

　記者会見に同席した島田達二監督は「強豪球団で競争も厳しいと思うが、しっかり自分を鍛えて活躍してほしい」とエール。

　和田選手の母、奈津子さん（４６）は「小さな頃からの夢をかなえたことに、まずおめでとうと言いたい。プロでは焦らず、一歩一歩進んでいってほしい」と声を弾ませた。