2012年10月29日 (月)"半グレ"って知っていますか?


“半グレ”という言葉をご存知ですか?「半分グレている」から来ている言葉で、
いわば、暴力団組織に属せずに犯罪を繰り返すグループのこと。
暴力団の取り締まりが厳しくなる一方で、その隙間を縫うように台頭してきている、新たな犯罪集団です。

今夜(10/29)のクローズアップ現代では、あす施行される「改正暴力団対策法」をきっかけに、
暴力団取り締まりの現状、および、この『半グレ集団』について放送します。プレビューを覗いてきました。

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「改正暴力団対策法」は、市民に危害を加える恐れのある暴力団を「特定危険暴力団」に指定し、
これまでより一層厳しく取り締まれるようにする法律です。
また、去年までに、全国の自治体で「暴力団排除条例」が導入されました。

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まず、冒頭からビックリ!ハローワークに通い、職探しをする元暴力団員の姿です。

「暴力団 排除条例」は、暴力団関係者に事務所として使う部屋を貸した不動産会社や、
公共工事を発注した建設会社、さらには、用心棒代として暴力団に金銭を支払う飲食店など、
一般の事業者や市民も処罰の対象になる、というもので、暴力団組織の資金源を絶とうというものです。

この条例が功を奏し、この一年だけで、暴力団の構成員は全国で減少、
全体の一割に近い組が壊滅、または解散しました。
施行された条例が、各地で確実に暴力団を追い込み、市民達に浸透してきた結果です。

しかし、この一方で、資金源を絶たれ、いわば「リストラ」された元暴力団員などの一部が凶暴化。
全国最多、5つの指定暴力団が拠点を構える福岡では、
飲食店の関係者らを巻き込む放火事件や切りつけ事件が多発しています。

さらに、法や条例の隙間を縫うように、今までの暴力団とは違う、
新たな犯罪グループが台頭しています。
それが、暴走族グループの元メンバーなどが中心で、
暴力団に属さず犯罪を繰り返すグループ“半グレ”です。

番組では、トラブルに巻き込まれた飲食店経営者や、半グレのメンバーにもカメラ取材を実施。
「暴力団より正直、資金源はある」と言う、“半グレ”集団のメンバー。その脅しと巧妙なやり口は、
非常に見ていて恐ろしく、タチが悪いです。

こうしたグループには、リストラされた「元暴力団」とのつながりや取引があることもあり、
「暴力団排除」が一定の成果を上げる一方で、新たな課題についても、対策が急務だと感じます。

本日の放送、ぜひ、ご覧ください。

 

投稿時間:18:12
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失業率が高くなれば、犯罪を犯さなければ生活できない人間が自動的に増えていく。
失業者を警察予備隊に強制徴募すれば、失業対策と治安維持の一石二鳥。

投稿日時:2012年10月31日 22:09 | 多賀恭一

昨晩の放送見ました。こー言う集団がいる事に正直驚きました。

投稿日時:2012年10月30日 13:33 | 通りすがり

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