作曲家カイヤ・サーリアホさん死去

 カイヤ・サーリアホさん(作曲家)2日、パリの自宅で死去、70歳。家族が同日に発表した。21年から脳腫瘍(しゅよう)を患っていたが、作曲活動は続けていた。

 フィンランド出身。クラシック音楽の語法と電子楽器の響きを豊かに融合させ、独自の神秘的な音響空間を作り出した。15年度、武満徹作曲賞の審査員も務めた。日本の自然をモチーフにした作品も多く、21年には能の「経正(つねまさ)」「羽衣」を原作とするオペラ「余韻」を東京で日本初演した。代表作にオペラ「遥(はる)かなる愛」など。

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