首脳陣はまだ寺原の処遇について明言していないが、ボクはじっくりファームで鍛えていけばいいと思う。「2軍落ち」という表現ではない。素材的には素晴らしいものがあるわけで、最も楽しみな投手であることは間違いない。夏場にデビューするためにきっちりと調整してもらいたいということだ。 V候補のチームだけに1軍では常に勝利を要求される。寺原本人も「勝たなくては」という意識が本来の投球を遠ざけることにもつながりかねない。この日の投球でも寺原らしい直球は2球しかなかった。下半身の使い方がまだ安定していないし、セットポジションからの左足の上げ方も一定せず、重心が後ろ側にかかってしまうため、フォームのバランスを崩しやすい。まずはしっかりした下半身の使い方を覚えることが大切だろう。この2カ月の貴重な体験を自分の大きな財産としてどう生かしていくか。すべてはそこにかかっている。(日刊スポーツ評論家)
寺原力負け、1軍残留ピンチ寺原、じっくりファームで/荒木大輔の目山田、5回無失点、6奪三振バークハート3号、チーム最多他球団新戦力をじっくり分析田之上「開幕」へ急ピッチ調整 ダイエーバックナンバー