収蔵品が多くウェブに公開されるようになったが、利用者が目的の収蔵品を容易に見つけ出し、ミュージアムにとっても自館の収蔵品を見つけてもらうためには、既存の収蔵品分類とは別に利用者に向けた収蔵品カテゴリを付与することが望ましい。本稿ではウェブに公開された宮内庁三の丸尚蔵館の収蔵品を事例として、ソーシャルメディアのTwitterを用いた収蔵品カテゴリの抽出可能性を検証し、文化遺産ドメインで有効な収蔵品カテゴリを抽出できることを確認した。また、抽出した収蔵品カテゴリについて情報源であるツイートとの関係で展覧会の影響があること、細分化する方向と別の切り口を提供する方向で既存の収蔵品情報を拡張することを確認した。
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