鉄道ホビダス

横浜市地下鉄4号線車輌を公開。

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横浜市が2008(平成20)年3月末の開業を目指し建設を進めている地下鉄4号線グリーンラインの電車が去る2月26日に報道公開されました。すでに明日発売の本誌最新号には詳細が掲載されていますが、まずは速報としてお目にかけましょう。
▲第7のリニアメトロ、10000形。この先行車輌では側窓横のカラーバンドがブルーだが、路線名がグリーンラインに決定したため、営業時にはグリーンに貼り替えられる予定。'07.2.26 センター南 P:RM(高橋一嘉)

yokohamashi2n.jpgこのグリーンラインは横浜市が構想する横浜環状鉄道(鶴見?日吉?中山?二俣川?東戸塚?上大岡?根岸?元町間)の一部として計画されたもので、このうち建設中の区間はJR横浜線中山駅から港北ニュータウンを経て東急東横線日吉駅まで、13.1kmを21分で結ぶ予定です。途中、センター南、センター北の両駅で営業中の地下鉄3号線ブルーラインと接続します。軌間はブルーラインと同じ1435mmですが、グリーンラインはリニア駆動方式を採用する小断面地下鉄として建設されています。リニア駆動方式の地下鉄としては大阪(長堀鶴見緑地線・今里筋線)、東京(大江戸線)、神戸(海岸線)、福岡(七隈線)に次いで7路線目の開業となる予定です。大きな特徴はリニアメトロでは初めて明かり区間を有することで、最高速度80km/hというのもリニアメトロでは初です。
▲窓下に凹凸を付けた独特のデザインの前面。'07.2.26 センター南 P:RM(高橋一嘉)

yokohamashifig.jpgさて、今回公開された10000形電車は15m級のアルミ製車体を持つもので、車体は川崎重工、台車は住友金属製です。外観は前面に段差を持たせた独特のデザインが特徴と言えるでしょう。客室内は貫通路に全面ガラス張りの貫通扉を採用しており、小断面ながら大変開放感のある雰囲気です。この10000形は開業までに4輌組成×15編成=60輌が投入される予定とのことです。
▲グリーンライン開業後の横浜市営地下鉄路線図。(横浜市交通局パンフレットより)
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▲小断面ながら狭さを感じさせない車内。リニアメトロでは初めて明かり区間を走るだけに快適な車窓展望も楽しめそう。'07.2.26 センター南 P:RM(高橋一嘉)

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▲貫通路は扉とその両側をガラス張りとしている(左)。運転台はリニアメトロではおなじみの右側配置。ATOによるワンマン運転が実施される予定(右)。'07.2.26 センター南 P:RM(高橋一嘉)

ちなみに、グリーンラインが開業する2008(平成20)年3月には東横線武蔵小杉?日吉間の複々線化(目黒線延伸)工事も完成する予定。これまで東横線の一中間駅だった日吉は、横浜市街、港北ニュータウン方面と、渋谷、目黒方面の4方向の乗り換え駅に変貌することになります。

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