Nakashibetsu Municipal folk Museum

中標津町郷土館のwebpageに属するアーカイブです。
2015年7月号

カワシンジュガイの不思議な生態

町内の水辺で黒色の二枚貝、カワシンジュガイが生息してます。かつては、どこの河川でも多く生息し「カラスガイ」と称し、中には食した方るのではないでしょうか?
しかし、カワシンジュガイは、「カワシンジュガイ」「コガタカワシンジュガイ」ともに絶滅危惧種に指定されており、保全が必要となる希少種となっています。
その理由は、カワシンジュガイの特異な生態が関係しています。
カワシンジュガイは、幼生期間、サケ科魚類のエラやヒレに稚貝になるまでの1〜2ヶ月間寄生します。その後、稚貝は川底で生活し、成貝へと成長していきます。しかし、宿主の魚に寄生できる確率は0.0004%と低く、そのうち無事に成貝になる確率は5%といわれています。
また、宿主である魚が、河川の改良工事等により環境悪化のため減少してきていることなどが理由の一つとして挙げられています。

カワシンジュガイ(奥)とコガタカワシンジュガイ(手前)

カワシンジュガイ(奥)とコガタカワシンジュガイ(手前)

TOPページへ このページの先頭へ

YAMA先生のなかしべつ学トップへ


  1. リンクはトップページ"index.htm"にお願いします
  2. ページや画像などへの直接リンクはご遠慮ください
  3. 掲載内容・写真の無断使用を禁止します
中標津町郷土館へメールを送る