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2005/02/25 23:14:54

駒ケ岳ケーブルカー廃止へ/箱根

 伊豆箱根鉄道(静岡県三島市、渡辺寿男社長)は二十五日、箱根・駒ケ岳ケーブルカーを二〇〇六年二月末いっぱいで廃止すると国土交通省に届けた。利用客がピーク時(一九六三年度、百十万人)のわずか5%に落ち込み、最近五年間は赤字が続いていた。有価証券報告書の虚偽記載に伴う東証二部上場廃止(昨年十二月)後の再建策の一環だが、半世紀近く国際観光地・箱根の一翼の担ってきただけに惜しむ声も上がっている。
 五七年十一月に開通したケーブルカーは駒ケ岳登り口駅から頂上駅までの七百メートル。高低差約二百八十メートル、最大斜度二七度の斜面を上る。
 同鉄道が翌五八年一月に山頂に開いたスケートセンターが人気を博し、利用客が急増。輸送力を補うため駒ケ岳ロープウェイも新設し、六四年度にはケーブルカー(百六万人)とロープウェイ(六十万人)で百六十六万人もの利用があった。
 しかし、七〇年代からスケートセンターの集客力に陰りが見え始め、八五年に閉鎖。歩調を合わせる形でケーブルカーも苦戦を強いられ、十万人を切った九九年度からは赤字続き。〇三年度は五万八千人にとどまっていた。
 西武鉄道の関連会社である伊豆箱根鉄道は「不採算事業を見直すため廃止を決めた。開設以来、千七百万人を運んだが、観光ニーズが変化し、今後も利用増は見込めない」と説明。現在も年間四十万人前後が利用しているロープウェイを継続することで駒ケ岳観光の足は確保する。
 ノルウェーの客船を活用した沼津市沿岸の船上レストランも今年三月いっぱいで廃止する同鉄道は今後、鉄道やバス、ロープウエーなどに集中する。
 今後の手続き次第では、ケーブルカーの廃止は早まる可能性もあるという。箱根町観光部は「長年親しまれてきただけに残念。利用状況をみると仕方ないかもしれないが」と寂しそうだった。
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