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2009/6/10
『女信長』公開舞台稽古・囲み会見
▲会見より。左から河合龍之介、石田純一、黒木メイサ、中川晃教、有森也実 |
▲公開舞台稽古より。中川(左)と黒木 | ▲公開舞台稽古より。河合(左)と黒木 |
黒木メイサ、中川晃教が主演を務める『女信長』が、5日夜に青山劇場で開幕し、同日昼に舞台稽古が公開された。
「戦国武将・織田信長は、実は“女”だった!」という奇想天外な発想をもとに書かれた、直木賞作家・佐藤賢一の同名小説を舞台化。主演の黒木は、4月に上 演された『赤い白 黒い砂』での、凛とした美しさと強さを併せ持つ王女役も記憶に新しい。今回は女信長として天下泰平を願う志の強さを見せながら、愛する男性の前では女性と して生きることを望み、破滅していく2つの面を持つ女性を演じている。苦悩や葛藤を抱える姿が新鮮だ。
また、中川晃教が自らが作詞・作曲を手がけ歌う劇中歌は、「明智光秀のテーマ」「愛に生きる」「女信長のテーマ〜Desert Rose」の3曲。それぞれの心の内面を歌う楽曲となっており、会話から歌へと流れるように移りゆく様子はとても自然に感じられた。黒木とは今作で4度目 のタッグとなる岡村の演出も、ショーのように派手な場面や、力強い殺陣を盛り込みながら、スピーディーな展開になっていて見応えがあった。
稽古後の会見で、黒木は「今回ほど男と女について考えたことはない。演じていても、女性と男性は別の生き物だと改めて感じました。(自分は)前世は完全 に男だなと(笑)。むしろ、男性に対して“女”を見せなければいけないシーンは苦労しました」とコメントした。中川は「役者の熱気が少しづつ伝わって、エ スカレートして……。感動をお客さまに伝えられそうな手応えを感じています」。東京公演は青山劇場にて6月21日まで、大阪公演あり。
父・信秀の命により、女性でありながら家督を継ぐ身として育てられた信長。織田家を継いだばかりの若き信長に対し、斉藤道三はその眼力で信長が女である ことを見破り、娘の御濃を嫁がせながらも、手篭めにする。やがて、道三は信長の語る「女の発想」をおもしろがり、後ろ盾になることを決める。信長は自由奔 放な発想で、独自に南蛮文化を勉強してきた明智光秀という知将を得て「天下の泰平」を願う一方、若い恋人、浅井長政に溺れ女性として生きたいと願う気持ち が強くなっていくが……。
明智光秀は深い愛で信長を陰ながら支え、天下統一へと導いていく。なぜ、信長は本能寺で死なねばならなかったのか? 解き明かされる本能寺の真実。果たして、二人の運命は……。
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