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【最新国防ファイル】オスプレイ部隊に隊旗授与 トータル17機、島嶼防衛体制確立へ (1/2ページ)

 今月5日、木更津駐屯地(千葉県)で、新たに発足した「輸送航空隊」に隊旗が授与された。この部隊は「V-22オスプレイ」を配備する陸上自衛隊唯一の航空部隊となる。新型コロナウイルス対策のため、整列するパイロットや整備員たちは皆マスク姿という異様な光景のなか、式典は粛々と進んでいった。

 陸自総司令部である陸上総隊は、直轄部隊として第1ヘリコプター団を編成している。各種ヘリコプターや固定翼機を配備し、陸自最大の輸送能力を誇る。輸送航空隊は、その中の一つの部隊となる。

 ただし、段階的に部隊を整備していく計画であり、現在はまだ完全な形ではない。

 まず、3月26日に輸送航空隊本部および本部中隊、第107飛行隊、第109飛行隊、輸送航空野整備隊が発足した。

 今回、輸送航空隊に隊旗が授与されたが、まだ肝心のオスプレイは配備されていない。現在、米本土にてパイロット教育や飛行訓練に使われており、今年6月に最初の2機が日本に到着する。

 輸送航空隊内でオスプレイを運用するのは、第107飛行隊と今後新編される第108飛行隊となる。すでに発足した第109飛行隊は、双発の大型輸送ヘリCH-47JAチヌークを配備し、高遊原分屯地(熊本県)に配置された。

 トータル17機のオスプレイを段階的に受領していき、本部中隊並びに2個飛行隊に振り分けていく。最終的にオスプレイとチヌークを配備した約430人で構成される部隊となる。

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