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政治
【水内茂幸の夜の政論】谷垣氏「亡妻愛した店で誓う来年解散」
「先日高校の同級生から『今朝女房が死んだ』と電話がきた。私は『お前、今は死んだばっかりで呆然としているだろうが、1カ月か2カ月たってみろ。寂しくなるぞ』って言ったんだ。彼は『おどかすなよ』ってやり返したけど、そういうもんだよね」
佳子さんは、これほど早く症状が悪化すると思っていましたか。
「6月13日に亡くなったけど、入院したのは11日前。その時は『ちょっと入院するだけだから』と言っていたね。ただ入院前から『あんた、私が死んだら全部自分でやらなきゃダメなのよ。実印がどこにあるか知っている?』なんて話していた。今だって、やっと預金通帳と銀行のカードを見つけても、暗証番号がわからなくてね…」
谷垣さんは少し寂しそうに、白ワインのグラスを見つめた。淡いクリーム色の照明が谷垣さんを包む。
前菜の自家製スモークサーモンが運ばれてきた。白鳥さんが桜のチップで8時間もいぶした逸品。しつこさが全くなく、ワインがよく進む。
しんみりしたのもここまで。谷垣さんが佳子さんと出会ったきっかけは、司法試験を目指す「大学生予備校」だった。そういえば谷垣さんは、東大法学部時代に民主党の仙谷由人政調会長代理と同窓でしたね。
「徳島から現役で東大に来た仙谷は、田舎で勉強に明け暮れ、東京に出てきた純真少年だった。私なんか一浪で、しかも東京に住んでたでしょ。若干ませてたんですよ。当時の仙谷に東京の話をすると、『へー!なるほど!』なんていちいち感心するんだ。今の谷垣禎一と仙谷由人の関係とは正反対。今は仙谷に『お前は紅顔の美少年だったけど、いつから憎たらしいオッサンになったんだ』と悪態をつき、彼も『お前だってそうじゃないか』と言い返す仲だ」
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