政治【水内茂幸の夜の政論】谷垣氏「亡妻愛した店で誓う来年解散」+(2/7ページ)(2011.10.30 18:00

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【水内茂幸の夜の政論】
谷垣氏「亡妻愛した店で誓う来年解散」

2011.10.30 18:00 (2/7ページ)水内茂幸の夜の政論
民主党の病巣を熱く語る自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)

民主党の病巣を熱く語る自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)

 「先日高校の同級生から『今朝女房が死んだ』と電話がきた。私は『お前、今は死んだばっかりで呆然としているだろうが、1カ月か2カ月たってみろ。寂しくなるぞ』って言ったんだ。彼は『おどかすなよ』ってやり返したけど、そういうもんだよね」

 佳子さんは、これほど早く症状が悪化すると思っていましたか。

 「6月13日に亡くなったけど、入院したのは11日前。その時は『ちょっと入院するだけだから』と言っていたね。ただ入院前から『あんた、私が死んだら全部自分でやらなきゃダメなのよ。実印がどこにあるか知っている?』なんて話していた。今だって、やっと預金通帳と銀行のカードを見つけても、暗証番号がわからなくてね…」

 谷垣さんは少し寂しそうに、白ワインのグラスを見つめた。淡いクリーム色の照明が谷垣さんを包む。

 前菜の自家製スモークサーモンが運ばれてきた。白鳥さんが桜のチップで8時間もいぶした逸品。しつこさが全くなく、ワインがよく進む。

 しんみりしたのもここまで。谷垣さんが佳子さんと出会ったきっかけは、司法試験を目指す「大学生予備校」だった。そういえば谷垣さんは、東大法学部時代に民主党の仙谷由人政調会長代理と同窓でしたね。

 「徳島から現役で東大に来た仙谷は、田舎で勉強に明け暮れ、東京に出てきた純真少年だった。私なんか一浪で、しかも東京に住んでたでしょ。若干ませてたんですよ。当時の仙谷に東京の話をすると、『へー!なるほど!』なんていちいち感心するんだ。今の谷垣禎一と仙谷由人の関係とは正反対。今は仙谷に『お前は紅顔の美少年だったけど、いつから憎たらしいオッサンになったんだ』と悪態をつき、彼も『お前だってそうじゃないか』と言い返す仲だ」

このニュースの写真

「しらとり」ではカウンターが谷垣禎一総裁の指定席=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
いきつけの仏料理店「しらとり」で笑顔をみせる自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
野田佳彦首相にも言及する自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
政局を熱く語る自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
大好きなワインに会話も弾む自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
ワイン片手に、熱く政局論を語る自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
エゾシカの煮込みに舌鼓を打つ自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
いきつけの仏料理店「しらとり」でくつろぐ自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
自民党の谷垣禎一総裁=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
スコットランド産はちみつのアイスクリーム(右)。特別にキャラメルのアイス(左)もオーダー=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
メーン料理「エゾシカの煮込み」=東京・世田谷区桜「しらとり」(酒巻俊介撮影)
谷垣禎一総裁の妻・佳子さんが食したブイヤベース。魚介の旨みが煮詰まったスープにオマールエビが絡む=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
前菜のスモークサーモン。くさみがなく、ワインに映える=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)
白ワインはあっという間にからっぽに=東京・世田谷区桜(酒巻俊介撮影)

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