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　「流氷の天使」と呼ばれるクリオネが、今年も北海道沿岸に姿を見せている。海中を泳ぐ姿は優雅で、各地から集まるダイバーに人気だ。しかし、このままでは将来、クリオネは絶滅してしまう可能性があるという。

　北海道東部の知床半島にある羅臼町。クリオネが観察できるという潜水ツアーに2月中旬、記者も参加した。

　ドライスーツを着用し、いざ海中へ。だが、海水の冷たさは予想以上だった。

　この日の水温はマイナス1度ほど。顔を水面につけたとたん、冷たすぎて皮膚に痛みが走った。

　海底を覆うコンブの林を眺めながら、極寒の海を進む。インストラクターの青柳知幸さん（53）が、急に海中の一点を指さした。

　クリオネだ。全長2センチほ…