大相撲秋場所で大けがの貴景勝 九州場所を目指す

大相撲秋場所で大けがの貴景勝 九州場所を目指す
先月の大相撲秋場所で大関復帰を決めながら左胸に大けがをした貴景勝が、1日から稽古を再開し次の九州場所の出場を目指して、治療と調整をしていく考えを示しました。
関脇 貴景勝は、先月の秋場所で10勝以上をあげて大関復帰を決めましたが、千秋楽の優勝決定戦で左胸を痛め左大胸筋の肉離れで全治6週間と診断されました。

貴景勝は、けがをしてから1週間余りたった1日、所属する千賀ノ浦部屋の稽古の再開に合わせて稽古場に姿を見せました。

けがをした左胸から左腕にかけては、肉離れにともなう内出血で広範囲に紫色になり、時々、右手で左胸を押さえながら左腕を回してどの程度、動かすことができるか確かめる様子も見られました。

稽古では、しこやスクワットなど下半身を鍛える内容に終始していました。

稽古のあと取材に応じた貴景勝は「けがは残念としか言いようがない。安静にして少しはよくなった。自分は突き押しが武器なのでいかに早く治して押す力を高めるかだ」と話しました。

今月5日から始まる秋巡業は休場が発表されていますが「自分の気持ちでは巡業も途中から出られるなら出たい」としたうえで、大関に復帰する11月の九州場所については「来場所に向けて、すでに始まっている。出られるなら出るし、出られるようにやっていくことが大事だ」と話し出場を目指して治療と調整をしていく考えを示しました。