GoogleとSony Pictures Imageworks、ハイブリッドクラウド環境に対応するレンダリングマネージャー「OpenCue」を発表

 Googleは1月25日、オープンソースのレンダリングマネジャー「OpenCue」を発表した。Google Cloudとソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの米子会社Sony Pictures Imageworksが共同開発したもので、処理能力を必要とするビジュアルエフェクト処理においてクラウドを活用できる仕組みを提供する。

 OpenCueは、Sony Pictures Imageworksが15年以上前に独自開発したキューシステム「Cue 3」をベースとするシステム。クラウドを利用することで業界のニーズを満たす高性能のレンダーマネジャーに進化させたという。Sony Pictures ImageworksのオンプレミスのデータセンターとGoogle Cloud Platform(GCP)のハイブリッドクラウド環境で15万以上のコアを持つシステムに拡張したプロジェクトもあるという。

 登録されたジョブは製作者のワークステーションに依存するのではなく、中央のレンダーサーバーで実行される。ホストはそれぞれにコアとメモリを持つプロセスで分割できる。

 ハイブリッドクラウド環境で数億単位のショットのレンダリングを管理できるという拡張性、それにKatana、Prman、Arnoldなどに対応したマルチスレッド機能も備える。また、特定のマシン種類にジョブを割り当てるタグシステム、スケジュールも用意する。

 OpenCueはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2。

OpenCue
https://github.com/imageworks/OpenCue