【2022年サッカーW杯】 メッシがキャリア通算1000試合目に先制点 アルゼンチンが2‐1でオーストラリア下す

Lionel Messi celebrates

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画像説明, 後半12分にゴールを決めたアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス(右)と抱き合うリオネル・メッシ

サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会は3日、決勝トーナメント1回戦があり、アルゼンチンが2‐1でオーストラリアに勝った。この試合がキャリア通算1000試合目のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)は、前半に先制点を決めた。

メッシはこの日、アルゼンチン代表として169試合目の出場を果たし、先制点を決めた。これはメッシにとって通算789ゴール目、アルゼンチン代表としては94ゴール目。カタール大会の得点ランキングでは最多タイ(3得点)となっている(日本時間4日時点)。

アルゼンチンは9日の準々決勝でオランダと対戦する。

記念すべき試合で役割を果たす

Lionel Messi scores against Australia

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画像説明, メッシはオーストラリア相手に自身の通算789ゴール目を決めた

メッシが左足でボールを操るたびに、スタジアムは興奮に包まれた。何か特別なことが起きるのではないかと、大勢が息をのんだ。

そして、この小さな「魔法使い」はその記念すべき試合で、史上最高の選手の1人と言われる理由をまざまざと見せつけた。

先制点を決めると、メッシは両手を広げて喜び、観客は「メッシ、メッシ、メッシ」と連呼した。

これはメッシにとってW杯通算9得点目。アルゼンチン代表のW杯通算得点数トップのガブリエル・バティストゥータ(10得点)にあと1点と迫った。

メッシのフリーキックがきっかけ

オーストラリアは前半、その堅い守備でアルゼンチンを抑え込み、ゴールを脅かされることはほとんどなかった。しかし、アルゼンチンは35分にメッシのフリーキックからの攻撃でオーストラリアの守りを崩し、メッシが相手DFの足の間を抜くシュートで先制点を決めた。

後半12分、バックパスの処理にもたつくオーストラリアのGKマット・ライアンに、アルゼンチンのMFロドリゴ・デ・パウルとFWフリアン・アルバレスがプレスをかけた。アルバレスはボールを奪うとそのままゴールに流し込み、2‐0とした。

アルゼンチンが終始、試合をコントロールする中、オーストラリアは後半32分に1点を返した。DFアジズ・べヒッチが送ったクロスボールがアルゼンチンのDFニコラス・オタメンディに跳ね返されると、MFクレイグ・グッドウィンがシュートを放った。これがアルゼンチンのMFエンソ・フェルナンデスに当たってオウンゴールとなった。

36分にはべヒッチがドリブルで4人をかわし、ゴール前に迫ったもののDFリサンドロ・マルティネスの見事なブロックに阻まれ得点にはつながらなかった。