百万石まつり、県感染指標で判断 石川
沼田千賀子
「金沢百万石まつり」(6月4~6日)について、実行委員会は25日、新型コロナウイルスの感染状況に関する石川県の指標が「ステージ1(感染要注意)」のままだった場合、規模を縮小して開催すると決めた。ステージ2になれば、一部またはすべてを中止するという。
県は、新規感染者数や病床使用率などにより、感染状況をステージ1~4に分類している。4月1日~5月31日に「1」が維持できれば、百万石行列の出発式を簡素化したり、百万石踊り流しのコースを短縮したりする。
「2」に移行した場合、感染拡大注意報か感染拡大警報かで対応を変える。注意報なら、医師やイベント関係者らでつくる感染症対策チーム会議の意見を聞いた上で、百万石踊り流しなど一部イベントを中止。警報なら、全行事を中止する。ただ、感染者が金沢市から離れた自治体に集中しているなら、中止しない可能性もあるとしている。
感染対策も講じるとし、百万石行列では行進や演技のかけ声や歌声はテープで代用する。観客エリアは従来の2倍の面積を確保し、金沢市公式ユーチューブでのライブ配信視聴も推奨する。
また、2018年を最後に中止になっていた浅野川での「加賀友禅燈(とう)ろう流し」を3年ぶりに復活させる。加賀友禅燈(とう)ろう流しは金沢百万石まつりの特別協賛行事として毎年行われてきたが、同年にとうろうが倒れて周りのとうろうに燃え広がり、翌年から中止になった。今年はあかりにろうそくではなくLEDを使い、とうろうの数もおおよそ半分に減らして実施するという。