河井元法相から現金受領 広島市議に辞職求める決議案提出

河井克行元法務大臣から現金を受け取った今田良治議員について、広島市議会の共産党は23日、現金の使いみちの説明を翻すなど市民や有権者を裏切ったとして議員辞職を求める決議案を提出しました。

広島市議会の自民党会派に所属する今田良治議員は、おととしの参議院選挙をめぐって公職選挙法の買収の罪で実刑判決を受けた河井克行元法務大臣から現金50万円を受け取りました。
今田議員は現金の使いみちについて裁判や議会で「選挙区内の2つの団体に全額寄付した」などと証言していましたがその後、「自分の生活費に使った」などと翻したことから市民から偽証の疑いで告発されています。
こうした中、市議会の共産党の5人は23日午後、議会事務局を訪れ、今田議員は現金の使いみちの説明を翻すなど市民や有権者を裏切ったとして辞職を求める決議案を提出しました。
広島市議会共産党の中森辰一幹事長は、「議会や市民を愚弄するもので責任は重い。なぜ説明を翻したのか改めて公的な場できちんと説明してもらいたい」と述べました。
提出された決議案は、開会中の定例市議会の最終日・25日に採決される見通しです。