NHK札幌放送局

絶滅危惧種「カワシンジュガイ」販売目的の採取・譲渡禁止へ

サケチャンネル

2021年12月13日(月)午後8時17分 更新

北海道などに生息する絶滅危惧種の貝、カワシンジュガイを守るため環境省は近く、販売目的の採取や譲り渡しを禁止する方針です。カワシンジュガイはインターネットでの取り引きがここ10年で急速に増え、問題となっていました。

カワシンジュガイは北海道や本州の水温の低い川に生息していますが、工事や水質の悪化によって数を減らしていて環境省が絶滅危惧種に指定しています。
しかし取り引き自体は禁止されていないことから観賞用の淡水魚がタマゴを産みつけやすいとして、ここ10年でインターネットでの売買などが急速に増えていて、取り引きは、環境省が把握しているだけで去年1年間に1万6000個と、10年前の4倍に上っています。
このため環境省は、カワシンジュガイを守るため、種の保存法の「特定第二種国内希少野生動植物種」に指定し、販売する目的での採取や譲り渡しを禁止する方針で、早ければ年内にも政令の改正案を閣議決定することにしています。
カワシンジュガイを研究している斜里町にある知床博物館の三浦学芸員は「過度な採取を抑えることができ、効果的だ。生息地の保全も進めていく必要がある」と話しています。

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