山本・前山口知事が死去、６５歳

　前山口県知事の山本繁太郎（やまもと・しげたろう）氏が１５日午前１０時３７分、肺がんのため入院先の山口県宇部市内の病院で死去した。６５歳だった。告別式の日時、場所は未定。

　同県柳井市出身。国土交通審議官を経て、２００８年の衆院補選と０９年の衆院選に山口２区から自民党公認で出馬したが、いずれも落選。１２年７月の知事選で初当選した。官僚時代に培った人脈を生かし、県独自の産業再生戦略に着手。昨年７月の山口・島根豪雨の早期復旧に尽力した。

　中国電力が申請した上関原子力発電所の建設予定地の公有水面埋め立て免許の期限延長を巡っては、昨年３月の県議会で、判断を１年程度先送りすることを表明した。

　知事選直後に肺疾患で一時入院。その後、公務に復帰したが、昨年１０月に再び入院し、今年１月に知事を辞職した。在任期間は５１１日だった。