大規模買収事件で県議会政倫審 専門家から意見聴取

おととしの参議院選挙をめぐる大規模な買収事件で現金を受けとった議員を調べる広島県議会の政治倫理審査会は、2日の会合で専門家から意見を聴きました。

おととしの参議院選挙をめぐる大規模な買収事件で公職選挙法違反の罪に問われている河井克行元法務大臣と有罪が確定した妻の案里元議員から現金を受け取った13人の議員を調べている広島県議会の政治倫理審査会は、2日、6回目の会合を開きました。
会合は非公開で行われましたが、審査会の中原委員長によりますと、この中で、地方自治に詳しい明治大学の牛山久仁彦教授がオンライン形式で出席し、牛山教授は、「今回の買収事件は、広島県議会だけでなくほかの自治体の議会に対する不信に波及する可能性がある。検察審査会の動きなど司法の判断が今後、進んでいくなか、政治倫理審査会は、住民感情と乖離しないように判断していく必要がある」と指摘しました。
審査会のあと、中原好治委員長は、記者団の取材に対し、「きょうの専門家の意見も審査会の進め方の参考にし、信頼回復を図っていきたい」と述べました。
次回の会合は8月20日に開かれ、13人の議員を処分するかどうかなど審査会としての結論に向けて協議する予定です。