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【スノーデン事件】中国外務省、米側の名指し批判に反発 無関係の根拠は示さず

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【スノーデン事件】
中国外務省、米側の名指し批判に反発 無関係の根拠は示さず

 【北京=川越一】中国外務省の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で、スパイ活動取締法違反容疑などで訴追された米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者が香港を離れたことについて、米側が中国政府を名指しで批判したことに対し、「根拠に乏しく、中国側は受け入れられない」と強く反発した。

 米側は、中国政府の同意なしに、香港政府が独自に判断を下すことはないとみている。それに対し、華報道官は「香港政府は法律に従って案件を処理した。非難されるところは何もない」とかわした。中国が同容疑者を利用して情報を得ようとしていたとの疑いについても、「全く根拠のない話であり、極めて無責任だ」と不快感を示した。

 さらに、米国で同容疑者が「インターネットや情報の自由がない国家に逃亡した」と揶揄されていると聞くと、「米国にまだそのようなことを言う人がいるとはおかしなことだ。まず、鏡を持って自分を省みて、自分のことをうまく管理するよう、ご忠告申し上げる」と皮肉った。華報道官は一貫して中国政府の関与を否定したが、それを証明する根拠は示していない。

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