安芸高田市 副市長の定数削減条例案を可決 市長「不適切」

安芸高田市議会は、副市長の定数を2人から1人に削減する条例改正案を賛成多数で可決しました。
これまで市議会が2人目の副市長の人事案を否決し続けてきた中で定数削減となり、石丸市長は議会の対応は不適切だと批判しています。

安芸高田市では、昨年度から石丸伸二市長が主導して2人目の副市長の人事案を提案してきましたが、市議会はこの案を事実上、3度にわたって否決してきました。
こうした中、7日開かれた市議会の本会議で、過半数を占める会派の山本数博議員から、副市長の定数を現行の2人から1人へと削減する条例改正案が提出されました。
山本議員は、「抜本的な財政健全化が求められている状況や、多くの市民感覚に鑑みると、副市長を2人にする必要性は全くみられない」などと提案理由を述べました。
そして、採決が行われた結果、条例改正案は▼賛成11、▼反対4の7票差で可決されました。
このあと、石丸市長は記者団に対して、「賛成でも反対でもいいが、なぜ反対なのかその理由をつじつまが合うように説明し意見聴取の場を設けるよう求めてきた。ただ、議会が対話を一切拒み、行き着いたのがきょうで、この対応は不適切だ」と述べ、議会の対応を批判しました。
2人目の副市長をめぐっては、新年度・令和4年度の市の当初予算案におよそ1200万円の人件費が計上されていて、
今後、修正する必要が出てくる可能性があります。