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【ドラニュース】

「いつかはミスタードラゴンズと呼ばれる選手に」 立浪さんの3を継ぐ男周平が宣言

2019年12月6日 紙面から

緊張した表情で「立浪和義氏野球殿堂入りを祝う会」に出席する高橋=名古屋市で(今泉慶太撮影)

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 会の中締めあいさつを託された高橋にとっては背番号3継承式だ。元中日監督の山田久志さんら重鎮を前に、立浪さんに続くミスタードラゴンズの4代目の称号を手にすると宣言した。

 「まだまだ、立浪さんの足元には及びません。ですが、いつかは立浪さんのようにミスタードラゴンズと呼ばれる選手になりたいと思います」

 今季ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を初受賞したとはいえ、通算安打数は459安打。立浪さんの通算安打数に2000以上劣る。主将を務めるとはいえ、まだまだ若手主力選手。時折、言葉に詰まったのは「会場の人の多さ、立浪さんの存在の大きさに圧倒された」と本音を吐露した。

 高橋は当初、あいさつの内容を決めるのに四苦八苦していた。背番号3を受け継ぐタイミング、名古屋市の焼き肉店に誘われた際、無我夢中で高級な肉の味もわからずにかきこんだこと。立浪さんの打席登場曲「翼の折れたエンジェル」(中村あゆみ)を採用しようとして、止められたこと…etc。そんな頭を悩まされている最中、11月下旬のOB会総会で立浪さんから「短くていいから。力まずに」と声を掛けられた。

 プレッシャーにプレッシャーが重なり恐怖を感じていた中締めは、フッと楽になった。「シンプルにしました」。心を込めた言葉を決め、プリントアウト。パーティー開始から黙読し、暗記しようとした。

 今やチームをけん引する立場の高橋だが、もちろんミスタードラゴンズの頂は険しく長い。「しっかりしたものをできたのかは分かりません。これからまた練習してうまくなります」。あいさつのトーク力はもちろん、グラウンドでも西沢道夫、高木守道、立浪和義に続く4代目襲名へ力強く、歩みを進める。

 (川本光憲)

 

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