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電子書籍のコピー防止解除ソフト製造…初の摘発

 電子書籍を不正コピーするプログラムを作ったとして、京都府警は19日、横浜市のソフトウエア開発会社「インターナル」社長・石田渉(37)(東京都港区)、中国籍の同社員・鄒西中(28)(横浜市保土ヶ谷区)両容疑者を著作権法違反の疑いで逮捕した。電子書籍の不正コピープログラム製造者の摘発は全国初という。

 発表では、両容疑者は昨年3月22日、同社の商品として電子書籍のコピー防止機能を解除するプログラムソフト「コミスケ3」を作った疑い。石田容疑者は容疑を認め、鄒容疑者は「全然違う」と否認しているという。

 同社は昨年3月から自社のホームページなどでコミスケ3を約6000円〜約1万8000円で販売。同12月までに約2000点、約2800万円分を売り上げたという。ネット上の不正や違法行為をチェックする府警のサイバーパトロールで発覚した。

 電子書籍を巡っては、不正コピーによる海賊版の販売などが全国的に横行しており、2012年10月の改正同法でプログラム製造が禁止された。また、文化庁も同法を改正、出版社が不正コピーの出版差し止めを請求できる「出版権」を、現行の紙の書籍から電子版に拡張する方針を固めている。

2014年2月19日  読売新聞)
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