『大腸癌取扱い規約(第8版)による進行度分類(ステージ)』
大腸癌取扱い規約によるステージ分類は、がんの浸潤の度合い=壁深達度(T:がんの深さ)とリンパ節転移(N)、遠隔転移(M)の程度で決まり、これら3要素を組み合わせて0、I、II、IIIa、IIIb、IVの6段階に分類されます。
M0 | M1 | |||
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N0 | N1 | N2/N3 | Any N | |
Tis | 0 | - | - | - |
T1a・T1b | Ⅰ | Ⅲa | Ⅲb | Ⅳ |
T2 | ||||
T3 | Ⅱ | |||
T4a | ||||
T4b |
Tis | がんが粘膜内にとどまり、粘膜下層に及んでいない |
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T1a | がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm未満である |
T1b | がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm以上である |
T2 | がんが固有筋層まで浸潤し、これを越えていない |
T3 | がんが固有筋層を越えて浸潤している |
T4a | がんが漿膜表面に露出している |
T4a | がんが直接他臓器に浸潤している |
N0 | リンパ節転移を認めない |
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N1 | 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が3個以下 |
N2 | 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が4個以上 |
N3 | 主リンパ節に転移を認める 下部直腸がんでは側方リンパ節に転移を認める |
M0 | 遠隔転移を認めない |
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M1 | 遠隔転移を認める |
『大腸がんステージ別生存率』
大腸がんの5年相対生存率を示します。
ステージ | 結腸がん | 直腸がん |
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Ⅰ | 99.1% | 98.3% |
Ⅱ | 85.7% | 84.7% |
Ⅲ | 78.5% | 73.1% |
Ⅳ | 14.0% | 16.6% |
全症例 | 73.0% | 73.9% |
手術症例 | 76.8% | 76.9% |
生存率には実測生存率と相対生存率があり、地域がん登録では、相対生存率を 用いています。生存率を世界と比較する際も、相対生存率が用いられます。
実測生存率:
死因に関係なく、全ての死亡を計算に含めた生存率です。この中には、がん以外の死因による 死亡も含まれます。
相対生存率:
性、年齢分布、診断年が異なる集団でがん患者の予後を比較するために、がん患者で計測 した実測生存率を、対象者と同じ性・年齢分布をもつ日本人の期待生存確率で割ったものをいいます。