《2019年大河ドラマ》主演決定!
宮藤官九郎 × 中村勘九郎 × 阿部サダヲ

♢いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~

このドラマを見れば、2020年・東京オリンピックの見方が変わります!

「オリンピック」×「大河ドラマ」×「宮藤官九郎」

“東京オリンピック”前年の2019年
“宮藤官九郎オリジナル脚本”で、“痛快&壮大な大河ドラマ”を制作します!

ドラマの主役は、2人

“オリンピックに初参加した男”金栗四三(かなくり・しそう)と、“オリンピックを呼んだ男”田畑政治(たばた・まさじ)
2人の主役をリレーしながら、“知られざるオリンピックの歴史”を描きます!

大河ドラマ初の、4K制作

関東大震災、東京大空襲、高度経済成長…、明治から昭和へと変貌する首都“東京”
時代は33年ぶりの近現代。初の4K制作で、移り変わる“東京の町並み”を映像化します!

外国に「衝撃を受け、倒そうと思い、受け入れた」明治維新後の近現代史を、
歴史に翻弄された“名もなきスポーツマン”の姿を通して描きます!

金栗四三(かなくり・しそう)役 中村勘九郎さん

中村勘九郎

《役柄》
熊本の山奥で育った超自然児にして“韋駄天(いだてん)”。オリンピックの言葉も知らずにマラソンの予選会で世界記録を樹立。「ストックホルム大会」に参加するも、日射病で失神し“国辱”を味わう。だが、翌日には発奮、走り出す。4年後の再起を誓い練習に励むが第1次大戦で「ベルリン大会」が中止となる悲運。“夢を後進に託す”べく学校の先生になり、箱根駅伝を創り、多くの弟子を育てる。また、いち早く女性の可能性に注目、女子教育にも情熱を注いだ。だが、迎えた「東京オリンピック」が、第2次大戦で幻となり、戦争で弟子の命まで失われてしまう……。度重なる悲運にもめげず、寡黙に笑顔で生涯を走り続けた、太陽のような男。

《プロフィール》
1981年生まれ、東京都出身。十八代目中村勘三郎の長男。1986年1月歌舞伎座にて初お目見え。1987年1月歌舞伎座『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎で二代目中村勘太郎を名乗り初舞台を踏む。2012年2月新橋演舞場『土蜘』僧智籌実は土蜘の精、『春興鏡獅子』の小姓弥生後に獅子の精などで六代目中村勘九郎を襲名。歌舞伎にとどまらず、舞台『おくりびと』『真田十勇士』、大河ドラマ「新選組!」、映画『禅』など幅広く精力的な活動を続けている。2012年松尾芸能賞新人賞。2013年読売演劇大賞最優秀男優賞、2015年森光子の奨励賞などを受賞。

田畑政治(たばた・まさじ)役 阿部サダヲさん

阿部サダヲ

《役柄》
“水泳のために生まれた男”、といっても本人は病弱で泳がない。地元の浜名湾でコーチとして日本水泳の礎を築いた。政治記者をしながら、「ロス・ベルリンの両大会」に参加。“日の丸”に涙する日系人の観客を見て、“平和の祭典”としてのオリンピックに魅了される。以来「東京オリンピック」の実現に執念を燃やすも、戦争により幻となる。だが、情熱は失わない。敗戦の食糧難の中、マッカーサーと直談判、いち早くスポーツ界の国際復帰に成功し、復興を願う人々の支えとなった。目的に向かい猪のように突進する熱情家で、ついには1964年の「東京オリンピック」を実現する。

《プロフィール》
1970年生まれ、千葉県出身。92年より「大人計画」に参加。舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍。パンクコントバンド「グループ魂」ではボーカルの“破壊”としても活動。第56回NHK紅白歌合戦に出場を果たす。2007年『舞妓Haaaan!!!』で映画初主演し、第31回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。最近の出演作にドラマ「心がポキッとね」(CX)、「小林一三」(NHK)、「下剋上受験」(TBS)、映画『謝罪の王様』、『寄生獣』(声の出演)、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』、『殿、利息でござる!』など。

阿部サダヲ

【脚本】宮藤 官九郎さん

意気込みを、ということですが、実際まだそれほど意気込んでなくて、でも、そろそろ意気込め!ということなのかな、と思ったりしながら、ようやく執筆を開始したところです。とりかかってみたらさまざまな発見があり、その難しさとおもしろさを日々痛感しています。まず本作は、大河ドラマであること以前に、自分にとっては初めての「実在のモデルがいるドラマ」で、その創作過程の違いが新鮮で楽しいです。日本人初のオリンピック出場選手、金栗四三さんの生い立ち、足跡をたどり、ご遺族や関係者のお話を聞き、真実の力、ノンフィクションのおもしろさを実感しています。同時に、どの程度フィクションを紛れ込ませるか、そのさじ加減が実に難しいです。さらに1964年東京オリンピックの立て役者である田畑政治さんの野心、バイタリティー、特異なキャラクター。日本史にも世界史にもオリンピックにも、これまで別段関心のなかった自分が、今やちょっとしたオリンピックおたくになりつつあります。2020年にオリンピックを体験する皆さんにとっても、リアリティーのある大河ドラマになるんじゃないか、と自分を鼓舞し、完走に向けて、そろそろ意気込もうと思います。

《プロフィール》
1970年生まれ、宮城県栗原市出身。91年より「大人計画」に参加。脚本家として映画『GO』で第25回日本アカデミー賞最優秀脚本賞他多数の脚本賞を受賞。以降も映画『謝罪の王様』、『土竜の唄 香港狂騒曲』、TVドラマでは第29回向田邦子賞を受賞した「うぬぼれ刑事」、第67回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した「ゆとりですがなにか」など話題作を次々と世に送り出す。映画監督、俳優、ミュージシャンとしても活躍する、時代の寵児である。NHKでの執筆は、連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)以来、2度目。大河ドラマの執筆は、初となる。

《物語》

“スポーツ維新”「ストックホルム大会」篇 1909(明治42)年~
1909年、東京高等師範学校の校長・嘉納治五郎の元に、“オリンピック”の招待状が届き、初の“予選会”が開かれる。短距離走では三島弥彦が、マラソンでは金栗四三が優勝、嘉納団長とともに“世界” に挑むことに。
金栗は熊本の“田舎っ子”で高等師範の学生、一方の三島は“子爵家”の超エリート。好対照な2人が繰り広げる友情物語。

1912年「ストックホルム大会」。三島は外国人選手の体格にどぎもを抜かれ、予選敗退。金栗は26キロ地点で日射病により失神の大惨敗。 三島は「短距離では欧米人に一生勝てない」と宣言。競技を諦め銀行マンとして金融界のトップになっていく。一方の金栗は一睡もせず失敗の原因を考え、日誌に書き込む。「四年後を見てくれ」。

帰国した金栗は春野スヤと結婚。温かくもユーモラスな夫婦関係に支えられ、再び壮絶な練習に挑む。だが、悲劇が襲う。第1次大戦で「ベルリン大会」の中止が決まる。絶頂期で夢を奪われた金栗を、嘉納が救う。「夢は後進に託せばいい」。金栗は学校の先生になり、箱根駅伝を創設。多くの弟子を育て、“スポーツ” は日本全国に広がっていく。

“オリンピックの光と影”「ベルリン大会」篇 1930(昭和5)年~
1930年、スポーツ大国へと成長した日本は、嘉納を中心に“東京オリンピック”招致運動を始める。田畑政治が嘉納と行動を共にする。だが、ローマと競合、イタリア首相・ムッソリーニに直談判するも状況は厳しい。さらにIOC会長を日本へ招待するが、2・26 事件が発生。東京には戒厳令がしかれ、招致は最大の危機を迎える。

1936年「ベルリン大会」。開会式前日のIOC総会で、東京はからくも勝利。選手団長の田畑は感動に涙した。ヒトラーによる壮大な大会が幕を開け、「前畑頑張れ!」の実況に日本中が熱狂。だが翌年、日中戦争が勃発。軍国化する日本に対し、各国からボイコット運動が起こる。嘉納はカイロ総会で力説。「アジアの平和の実現は、日本の最高の決意である」。執念のスピーチに東京開催が再度承認される。だが、帰路についた嘉納は船中で病死。程なく“東京オリンピック” 返上が発表される。

“復興、平和への願い”「東京大会」篇 ~1964(昭和39)年
1959年、田畑らの活躍で、ついに「東京オリンピック」の開催が決定する。だが、それは国を挙げての狂想曲の始まりであった。東 龍太郎都知事の号令で“東京大改造”が始まった。慢性化する渋滞。進まない住居立ち退き。東京砂漠と言われた水不足。選手村の場所すら決まらない。相次ぐ危機が、組織委員会事務総長の田畑を襲う。委員会が置かれた“赤坂離宮”のドタバタ劇は終わらない。果たして、ドラマの行方は?

《企画内容》

“オリンピックに初参加した男” 金栗四三(かなくり・しそう)と“オリンピックを呼んだ男” 田畑政治(たばた・まさじ)
日本のオリンピックは、マラソンの金栗四三と陸上短距離の三島弥彦、たった2人の選手から始まった。まだ“スポーツ”の言葉もなかった時代。1912年に初参加した「ストックホルム大会」で、三島は“外国人恐怖症”、金栗は“日射病で失神”し大惨敗。だが、そこから持ち前の根性で猛勉強、日本はスポーツ大国へと成長する。1936年の「ベルリン大会」では、水泳の前畑秀子をはじめ金メダルを量産。念願の「東京オリンピック」招致を勝ち取る。だが、時代は戦争へと突入、夢は幻と消えてしまう。 敗戦。 田畑は蛙(かえる)と芋で飢えをしのぎ、執念で競技を再開。ついには、1964年の「東京オリンピック」を実現する。戦争、復興、そして…平和への祈り。オリンピックには、 知られざる日本人の“泣き笑い”の歴史が刻まれている。ドラマでは、1912年「ストックホルム」から、1936年「ベルリン」、1964年「東京」までの3大会を中心に、激動の52年間を描いていく。

語り手は、“落語の神様” 古今亭志ん生
ドラマの語りは、稀代(きだい)の落語家・古今亭志ん生。架空の落語『東京オリムピック噺』の軽妙な語りにのせ、“笑いの絶えない”日曜8時のドラマを目指す。また、志ん生自身の波乱万丈な人生もドラマに挿入。 生っ粋の江戸っ子である志ん生の目線で、明治から昭和の庶民の暮らしの移ろい、“東京の変遷”を映像化していく。大河ドラマ初の4K制作で描く、「東京&オリンピック」の物語。

【制作統括】訓覇 圭

宮藤さんと「大河ドラマで、オリンピックってありますかね?」と最初に雑談したのは、2年半ほど前のこと。以来、暇を見つけてはオリンピックの歴史を調べているが、その量が膨大。あふれる未知の情報に、不安とワクワク感が交錯する日々。逆境の時、金栗さんは笑顔で走り続け、田畑さんは熱量で敵を圧倒した。不安な日は、2人のことを想像すると元気になる。現場が始まると、きっと勘九郎さんの笑顔と阿部さんの熱量に救われることだろう。オリンピックは、未知なるものへの挑戦の歴史でもある。果たして、宮藤さんと勘九郎さんと阿部さんで、どんな大河ドラマが出来るのか? ワクワク感が半端ない。

2019年 大河ドラマ(第58作)
「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」

【放送予定】2019年1月より(全50回)

【制作統括】訓覇 圭、屋敷陽太郎
【演出】井上 剛、一木正恵

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