刀身に光を反射させたときに、刃文を構成している沸(にえ)や匂(におい)が強く輝いて鮮明に見えている様子を指す。
切先(きっさき)など刀身の先端近くで反りが最も大きい形状。反りの最大部分が刀身の中心より切先に寄る体配。室町時代・戦国時代の打刀に多く見られる。戦法が地上戦に変わったことを受け、抜刀がスムーズに行なえるように考案された。また、南北朝時代や戦国時代には、先反りの強い平造小脇差や短刀もある。
補助武器として使われた短刀の一種。鎌倉時代、乱戦となった場合、主要武器である「薙刀」(なぎなた)などの長い武器は使いにくくなるため、代わりに「刺刀」が使用された。時代と共に武士が台頭するにつれ、刺刀は長くなり、より強力な「打刀」(うちがたな)へと発展する。
室町幕府の3代将軍・足利義満が宇都宮三河入道に命じて、将軍家から与えるにふさわしい刀を選ばせた物。備前・備中から60刀工の作品が選ばれた。よく切れる物が選ばれたと言われている。
地鉄(じがね)鍛えと焼き入れによって、地肌部分に現れた模様。焼刃土の量の多少や地鉄の持つ鍛肌の状態、さらには素材の微妙な組成の偏り等によって現れる模様が異なってくる。特に平地から鎬地・棟にまで及ぶ映り・地景等の働きを指す。
高温で焼き、水で急冷した刀身の表面には、鉄の組織に物理的変化が生じ、砂を散らしたようにキラキラ光る微粒子が現れる(沸)。このうち、地中の物を「地沸」と言う。
鎬筋と横手筋を付け、切先部分を形成した造り。平地と鎬地に分かれた構造を持つ造り込みを「鎬造」と称する。一般に大和伝系は鎬筋が高く、備前物は低い物が多い。
日本刀や火縄銃の購入や所有のために必要な登録証。これらの品を運搬する際には、この登録証と一緒に輸送する必要がある。
朱漆で書かれた銘。磨上(すりあげ)されていない無銘の刀に本阿弥家(ほんあみけ)などの鑑定家が極めた銘が記されていることが多い。生ぶ茎(うぶなかご:刀工が作ったままの茎)で無銘の刀剣類を鑑定し作者を推定した場合、茎を傷つけないため、 朱漆で作者名を記入。例えば刀剣の表茎に作者名、 裏に「本阿(花押)」と朱記する。
奈良時代から平安時代にかけて作られた刀。上古刀は多くが直刀である。現在見られる物の多くは墳墓に副葬されていた物で、地中にあったため、刀身に錆が生じるなど、完全な状態を保っている作はほとんどない。
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