［ライフ］【浪速風】関空アクセスは時間短縮だけではない（１月３１日）（2014.1.31 13:31）

　北海道に帰省しての帰り、関西国際空港への飛行機の到着が遅れて、難波で乗り換える地下鉄御堂筋線の最終にタッチの差で間に合わなかった。以前にも同じことがあったので、一便早くしたのだが…。タクシーで帰宅したら、ＬＣＣ（格安航空会社）の運賃より高くついた。

　▼新千歳空港が大雪だったから仕方がないとあきらめたが、関空には開港時から「遠くて不便」のイメージがついて回る。とくに特急「はるか」が素通りするＪＲ大阪駅からは関空快速で約６５分かかる。そこで、なにわ筋線の新設が計画された。大阪駅の北側に新駅を設け、ＪＲ・南海の難波駅を経由して関空と結ぶという。

　▼結構だが、さて完成はいつになるのか、巨額の建設費をどう捻出する。それより先にやってほしいことがある。ＬＣＣの発着が多い早朝、深夜のアクセスと、第２ターミナルへの乗り入れである。利用者のニーズは時間短縮だけではない。それに対応してこそ関空の未来が開ける。