三菱電機で新たな不正、変圧器で性能偽装 原子力発電所にも納入
村上晃一
製品の検査や性能をめぐり不正が相次いでいる三菱電機は21日、原子力や火力発電所などの変圧器で新たな問題が見つかったと発表した。試験で規定より高い温度になったのに、成績書には限度内の虚偽の数値を記していた。ほかにも規格を満たさない条件で検査するといった不正を、今年3月まで40年間にわたってしていた。問題の変圧器は計3384台に上るが、具体的な納入先は明らかにしていない。
三菱電機では一連の問題を受けて社長、会長が昨年引責辞任し再発防止を強調していたが、足元まで不正が続いていたことになる。
問題の変圧器は大型で、原子力や火力発電所のほか、鉄道の変電所などで使われている。系統変電システム製作所赤穂工場(兵庫県赤穂市)でつくられていた。
三菱電機によると1982~…