長良川鵜飼観覧船、25日に運航再開

2018年07月14日 08:57

観覧船の運航再開に向け、急ピッチで復旧工事が進む観覧船係留所周辺=岐阜市、長良川

観覧船の運航再開に向け、急ピッチで復旧工事が進む観覧船係留所周辺=岐阜市、長良川

 岐阜市は13日、西日本豪雨の影響で中止していた長良川鵜飼の観覧船の運航を25日をめどに再開する、と発表した。これまで中止は16日までとしていたが、観覧船の係留所や乗り場周辺の土砂の撤去などに日数がかかり、中止期間を延長。現在、再開に向けて急ピッチで復旧工事が進んでいる。今季の運航中止は24日までで計22日間となり、1956年以降、伊勢湾台風が襲った59年に次いで過去2番目の多さとなる。

 豪雨により、観覧船の係留所付近の堤防が崩れて大量の土砂が流入したり、乗り場付近に土砂がたまったりしている。国土交通省などの関係機関と協議した後、12日から順次、重機で土砂を撤去して航路を確保する工事などを本格化させている。

 市鵜飼観覧船事務所は「運航に支障がなくなり安全が確保され次第、再開したい。工事の進捗(しんちょく)状況によっては、再開が早まる可能性もある」としている。

 運航中止は24日までで21日連続。同日までの乗船客の予約キャンセルは、約1万8千人に達する。

 一方、鵜飼漁は14日午後7時30分から再開する。市などは、岐阜市湊町のホテルパーク前の河川敷には、観覧しやすいように仮設トイレを設置するなど観覧エリアを設ける。


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