2014年08月10日

第18回 すきや連例会(26年夏例会)が伊勢市「若柳」で開催された。


第18回「すきや連」の例会が、昨年式年遷宮が執り行われた神宮の鎮座する伊勢市で開催された。

会場は、明治42年から、伊勢牛を守り育て販売してきた伊勢市の「豚捨」(ぶたすて)が経営する「若柳」。

今回も参加させていただいたが、そもそも、2013年2月に開催された14回の例会で卓話を依頼されて以来、主宰する向笠千恵子先生(江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会顧問) のご配慮もあって、毎回、住吉史彦事務局長(浅草「ちんや」6代目主人) からご案内をいただいている。


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例会は、恒例の住吉事務局長が打つ拍子木で開会、向笠先生の挨拶で始まった。

すきや連の例会が、三重県で行われるのは、2012年2月、松坂市の和田金で開催されて以来だそうだ。
昼過ぎに到着後、神宮の御垣内参拝を行ってから予約していたホテルにチェックイン、例会が18時開会と云うことで、改めて出かけてきた。



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店主挨拶では、「豚捨」の森大亮社長が、歓迎のあいさつを行った後、「豚捨」の謂れを披露。

三重では、和田金が明治11年創業、牛銀が明治35年創業と云う中で、養豚業をされていた、先先代の「捨吉」が、これからは牛肉だと、明治42年に精肉店を創業、伊勢牛を扱った。
以後、誰云うとなく、捨吉が豚を捨てたということで「豚捨」が屋号にもなったという。

また、新店舗の開店に当たり、伊勢神宮の慶光院俊大宮司(昭和60年〜平成2年)に、お願いして戴いた名前が会場の「若柳」と云う。

ここで「慶光院様」のお名前を聞くのもご縁だ。
大宮司の甥で、神宮司庁総務部長をされた慶光院利致氏には若い頃から親しくさせていただいていて、今年の4月に東京に戻ったとのお手紙を戴いたが、昨年の遷宮もご奉仕させていただいたと感謝の言葉がつづられていた。

当日、床の間に掛けられた「若柳や 伊勢路のおさめの 舌つづみ」の掛け軸は、大亮社長が子供だった頃 いたずら書きしたもので、修正して汚れていると、微笑ましい思い出が紹介された。

また、この度の「すきや連・例会」を開くに当たって、若柳だけでは、スタッフが足りないと、各支店のスタッフを動員してのおもてなしだった。

大女将の節さんは、もう店には出ていないようだが、当日は陣頭指揮でおもてなしを仕切った。



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今回の卓話は、伊勢商工会議所の吉川松喜副会頭。

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式年遷宮のお話や、伴う市民の奉仕活動などの話を伺った。
特に、伊勢商工会議所が取り組む、外宮奉納及び外宮奉納市について資料を配布して説明された。

外宮の御祭神「豊受大神」は、農業を初めとする食と産業を司る神様で、全国の食に携わる方々が、自慢の逸品を奉納するお手伝いをしようと、23年10月15日から外宮奉納及び外宮奉納市を季節ごとに年4回取り組んでいるという。

今年6月の事例を資料をもとに紹介、次回は11月8(土)・9(日)で、募集が始まっていることを紹介した。



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「人形町今半」高岡慎一郎社長が乾杯。

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住吉事務局長から届く「すきや連例会」の、ご案内には、定員50名で先着順とある。
しかも「定員になり次第予告なく終了いたします」とあり、いつも戴くとすく申し込むことにしているが、最近はすぐ満員になるとか。ご盛会で何よりだ。

また、「参加者は案内状を送付した本人様に限り」で、「ご同伴や代理出席はご遠慮いただきたく・・・」とあるから、参加できるのは、ある意味ステータスだ。




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我われのテーブルは、馬瀬貴穂さんが担当してくれた。

しぐれ煮と、肉みそとキュウリが付け出し。

豚捨名物「網焼き」は、ヒレを秘伝のたれにつけて焼く。
たれは、たまり醤油と赤ワインなどで、配合等詳細は企業秘密だとか。

色は黒くて辛そうに見えるが、まろやかで甘みもある。
たまり醤油の焦げる香りが、肉の焼ける香りと溶け合い、待ち遠しい。



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水気を切った大根おろしでさっぱりと、軟らかい伊勢牛をいただいた。

我々のテーブルは写真右下、右から帯広市でゴボウ生産者をしている和田政司農園主、杉並区のスタジオMY−Room川井秀晃社長、ホテル竹園芦屋の福本吉宗社長。
皆さんとは、初めて同席させていただいた。

網焼きのお肉や野菜を、大根おろしで戴きながら、大根おろしの話になった。
江戸の大根は白首だったと話したら、青首しかご存知ない芦屋の福本社長は驚かれていたが、川井社長はご存じだった。




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すき焼きは、特選ロースの、大きく切ったお肉を2枚いただいて、満足!!。

ご同席の、和田農園主は、帯広市でゴボウや長芋、馬鈴薯を生産者をしているというので、江戸東京野菜の滝野川ごぼうの話をしたが、栽培しているのはカネコ種苗の育成種で、F1とは異なり選抜種だそうで東京のスーパーなどに出荷しているとか。

杉並区桃井から来られた川井社長も野菜栽培にも造詣が深く、特に江戸東京野菜の、内藤とうがらしや伝統小松菜も栽培していると、お詳しかった。



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向笠先生と講師の伊勢商工会議所吉川副会頭と記念に。

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右上の写真は、先日、ガイヤの夜明けでEU市場での販売では、「和牛統一マーク」をつけて売ろうと各社に呼びかけていたミートコンパニオンの植村光一郎常務と、鬚男爵の新橋「今朝」の主人藤森朗氏。

左下の写真は、左から、一度お店に伺った熊本市「加茂川」の山下みき社長には、第17回の例会・京都で再会している。

隠岐潮風ファームで隠岐牛生産をする田仲寿夫社長には彦根で同席させていただき、京都でもお会いした。

食品コンサルタントの伊豆川嘉規社長とは向笠先生のお祝いの席でお会いしたが、それにしても皆さんとはお久しぶりだ。


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次回「すきや連例会」は、11月23日、群馬県下仁田町の「常盤館」で開催されることが発表され、島崎進社長(写真右下)が挨拶。

又、同日午後から、「すき焼きシンポジウム」が開催されると鳥山渉社長(渋川市の鳥山畜産食品)、湯浅康毅社長、湯浅由香子専務(安中市醤油醸造元有田屋)、藤井紀美江社長(前橋市「牛や清」)が挨拶された。


posted by 大竹道茂 at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントの紹介
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