カド番の貴景勝が名古屋場所を休場 大関から転落は確実

波戸健一
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 大相撲の大関貴景勝(22)=本名・佐藤貴信、兵庫県出身、千賀ノ浦部屋=が4日、名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)を休場することを決めた。新大関だった5月の夏場所で痛めた右ひざが回復せず、全休する方針で、9月の秋場所は関脇に転落することが確実となった。

 貴景勝は「つかんだ大関をいったん手放す。応援してくれる皆さんに申し訳ない。このまま(けがと)付き合いながらやる選択肢もあったが、最後の番付(横綱)をめざし、しっかり治したい」と語った。

 貴景勝は夏場所4日目の御嶽海戦で右ひざ内側の靱帯(じんたい)を負傷。全治3週間の診断を受けて途中休場し、3勝4敗8休と負け越して名古屋場所はカド番だった。新大関から在位2場所での転落となれば、現行のカド番制度になった1969年名古屋場所以降では、2000年名古屋場所の武双山に次いで2人目となる。秋場所で10勝すれば大関に復帰できる。

 貴景勝は今後に向けて「いいことばかりは続かないが、それも人生。体をつくり直して、地道にやっていくしかない」と話した。(波戸健一)

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