「真夜中の雨」
TBS系
「真夜中の雨」が4部門制覇
撮影中から現場に入っていて、その飛びぬけた団結力、熱さを感じていたのがこの「真夜中の雨」の現場でした。取材に行っても役者さんたちの気迫におしつぶされそうになることしきり。今回の受賞で取材した伊佐野英樹Pは「伝えたいことはドラマですべて伝えました」とコメント。「役者さんとのディレクションの中で、途中どんどん物語がふくらんでいったのはうれしい悲鳴でした」とのことばどおり、出し切った作品での受賞に喜びもヒトシオだったよう。写真撮影のときに「読者のみさなんありがとうー!! やったよー!!」って叫びながら写真撮影していただいたのは、忘れられません。また、受賞コメント取材の現場に「やったね!!」って入ってきた若松節朗監督も喜びはひとしおだったよう。「こういった賞は次の作品を撮る励みになるよね」と力強く話していた若松D。次の受賞も期待していますよ!

10/10〜12/19(木)夜10.00-10.54放送/脚本=福田靖/演出=若松節朗、福澤克雄、松原浩、村谷嘉則/主題歌=「そんなもんだろう」織田裕二/出演=織田裕二、松雪泰子、阿部寛、田中美里、松岡俊介、山田麻衣子、佐藤二朗、芹澤名人、三宅弘城、佐戸井けん太、泉晶子、渡辺いっけい、石黒賢、長塚京三ほか


孤高の天才外科医・都倉(織田)は、ヘッドハンティングされた泉田病院で、刑事の由希子(松雪)と出会う。2人の運命を狂わせた21年前の交通 事故とさまざまな復讐劇が絡み合った院内サスペンス。単なる謎解きではなく、個人病院の抱える問題や各人物像を掘り下げて、“家族の絆”もテーマに描かれた骨太の作品に。


ユースケ・サンタマリア
「アルジャーノンに花束を」フジ系
超強敵をみごとにかわしユースケが喜びの初受賞
知的障害をもつハル役。知能の向上に心の成長がついていかないイラ立ち、自分の運命に気づいてしまう天才の孤独や苦悩など、知能の変化に伴って別人のように変化するハルの姿の中に、一貫するハルの心の優しさも同時に表現。ひとりの人間の変化として違和感なく演じきった力量に大拍手!

意外にもドラマアカデミー初受賞だったユースケ・サンタマリアさん。取材は脚本賞を受賞した岡田惠和さんまで駆けつけ、2時間以上に及ぶロングインタビューになりました。その中でユースケさんは、「アルジャーノンに花束を」で演じたハルはかけがえのない存在だと何度も話していました。「打ち上げのときに、もし自分の子供が生まれたら名前はハルにするって言ったんだよ。みんなは笑っていたけど、僕にとってハルはそれぐらい大好きな人間なんだ。彼に出会えたことを感謝したいですよ」と言うくらい大きな存在なのだそうです。ハルを心から愛して、大切に演じた…。それが、今回のユースケさんの自然体で優しい演技を生んだのではないでしょうか

松嶋 菜々子
「利家とまつ・加賀百万石物語」NHK総合ほか
時代劇役者のVは史上初松嶋が歴史的快挙の受賞
前田利家とともに加賀百万石の礎を築いた、まつ役。頭の回転が速く思慮深く、肝の据わったまつを明るく悠然と表現。女たちだけでなく、武将からも一目置かれ、皆に愛されていた女性の魅力を余すことなく表現し、「氷の世界」('99年)、「やまとなでしこ」('00年ともにフジ系)に続き3回目のV。

3度目の主演女優賞獲得となった松嶋さん。現在収録中の「美女か野獣」の現場で取材させてもらいました。
時代劇では初めての主演女優賞なだけに、松嶋さんも感慨深げ。ベストドレッサーで獲得したのも含め、これまでのアカデミー賞のトロフィーは家に飾ってくれているそうです。そんな話を耳にして、記者もうれしくなりました。


堂本 光一
「リモート」日本テレビ系
主演級の存在感が光った堂本が接戦を制し初受賞
ある事件を機に引きこもりとなった天才警視・氷室役。「お疲れさま」に対し「別に疲れてない」とこたえるなど、クールに徹することで生まれるコミカルさで作品の世界観を構築。最後の事件では、ガラスのような氷室の弱さも表現。舞台などが重なっていた中、主演級の活躍と存在感を発揮した。

助演男優賞の受賞コメントのとき、「でもね、いちばん大変だったのは音声さんなんだよ。氷室とくるみ(深田恭子)が携帯で話すシーンが多かったから、2人のセリフを合わせるのが毎回一苦労だったみたいだからね。音声さんにボクから『リモート賞』あげたいくらいの気持ち」と光一クン。
舞台「SHOCK」のせりふじゃないけど、スタッフ=“カンパニー”を大切に考える光一くんらしいスタッフ愛に満ちたコメントでした。

松雪 泰子
「真夜中の雨」TBS系
読者からの熱い支持で松雪が同部門初の栄冠
都倉(織田)と出会い、自身の過去の真実も知る女刑事・由希子でアクションも披露。強さとカッコよさでホレボレさせた反面、植物状態の父の覚醒を祈る痛々しいせつなさや、都倉を案じる不安なまなざしで、女性としての柔らかさも表現。受賞は第5回のベストドレッサー賞以来意外にも2度目。
実は、お休みの日にわざわざ受賞の取材に応えていただいた松雪さん。取材が終わった後も、「あのときのシーンは…」って延々収録の思い出話をしていただきました。「まだ役から完全に抜けきれていないかも」と話すとおり、それだけ心に残る作品だったんだな、と記者も実感。それだけに「ドラマって放送されたら終わってしまうものだから、だからこそ、こういう賞をいただけるのは本当にうれしいことですね」とのことばが印象的でした。

市川 実日子
「サイコドクター」日本テレビ系
絶妙なスパイスを作品に与えた市川が受賞!
映画で実績のある市川が、待望の連ドラ初出演。楷(竹野内豊)のクニリックの押しかけアシスタント・あずさ役で貫禄の受賞となった。シリアスな作品において、画面に登場するだけでコミカルなほのぼの感を醸し出す個性の強さは、まさに大物の証!

どんな世界にも「専門用語」ってつきもの。中でもテレビの現場って、外部の人が聞いたら「?」マークが飛び交うことばだらけなんです。「サイコドクター」でドラマアカデミー賞・新人俳優賞を受賞した市川実日子ちゃんも、専門用語の洪水にびっくりしたひとり。これまでファッション誌や映画での活躍が中心だったから、「“ドライ”とか“サブ”って言われて全然分からなくて、学習見学に来た子供みたいなモンだった」と笑って話してくれました。(ちなみに“ドライ”はカメラ位置など撮影の段取りの確認、“サブ”というのは演出家やタイムキーパー、音声、カメラの切り替えをするスイッチャーなどの方々がいるブースのこと。記者も最初はちんぷんかんぷんでした)「わからないことがあるといちいち聞いてたけど、皆さんがすごく親切に教えてくれて。今はかなり詳しいです」と実日子ちゃん。優しいスタッフに囲まれ、すごく恵まれたドラマ初体験だったと振り返っていました。毎日のようにドラマ撮影現場におじゃましている記者ですが、実は今も時々分からないことばがあって一瞬とまどうことが。“知らぬは一時の恥、聞かぬは一生の恥”と言うし、今度からは実日子ちゃんを見習ってこっそり誰かに聞いてみよっと。

深田 恭子
「リモート」日本テレビ系
女性警察官の三つ巴は多様さで深田が制す!
第30回「ファイティングガール」('01年フジ系)に続いて2度目の同部門受賞。セーラー服、メード姿からウエディングドレスにバスローブとさまざまな衣装に挑戦。私服でも、この役だから着たというミニスカートや人気ブランド服などで楽しませた。
コスプレが話題だった「リモート」は、峰不二子ふうの黒いツナギやふりふりメード服など、スタイリストさんが縫った“オーダーメード”の力作も。現場に行くたび記者にうれしそうに見せに来てくれました。そんなお洋服大好き恭子ちゃん、取材したときは“スクールガール”がキてたよう。「ハリー・ポッターの映画を見て以来、着たくてしょうがなくて。昨日、妹の制服借りてネクタイ締めて、プリクラ撮りに行っちゃった(笑)。チェックのパンツを合わせると、外国の男の子みたいになるんですよ!」と教えてくれました(ハリポタもおしゃれの元ネタにしちゃうってスゴイ…)。こんな風におしゃれに好奇心いっぱいだから、どんな服も着こなせるんだろうな。これからもいろんなお洋服で私たちを楽しませてね!

「solitude〜真実のサヨナラ〜」KinKi Kids
「リモート」日本テレビ系
光一が作詞作曲もした
主題歌でみごと栄冠!
岡田 惠和
「アルジャーノンに花束を」フジ系
原作ファンを裏切らない
独自の脚本で岡田がV
若松節朗/福澤克雄/松原浩/村谷嘉則
「真夜中の雨」TBS系
“芝居合戦”もみごとな
「真夜中の雨」に軍配
寺嶋 民哉
「アルジャーノンに花束を」フジ系
音楽で“希望”を表現した
「アルジャーノン─」に!
「おとうさん」
TBS系
個性的な4姉妹が制し
「おとうさん」が受賞!
保坂久美子/梅沢智仁
「真夜中の雨」TBS系
分割画面が斬新だった
「真夜中の雨」に栄冠!
 
「怪談百物語」
フジ系
 
  時代劇の可能性を広げた
「怪談百物語」の功績に



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