伝言 三軒家工場群周辺

今の道が昔の製造工場の時代の道でした。この道と護岸の間に倉庫がありました。その倉庫の中に鉛管やら、鉛板などがたくさんあった記憶があります。ここで思い出すのは、鉛工場からここに材料(鉛の板など)を取りに来て、現場へ持っていって加工したり、鉛工場に持って帰ったりしたときのことです。そのころは、野積みで塩酸をたくさん置いていました。雨降りには塩酸が水分を吸ってもやもやと塩酸ガス、ちょっと黄色かかったガスが立ちこめていました。これを吸うと非常に呼吸器を刺激します。だから、ここを通るときにはハンカチで口をおそったりして、通っていました。規則では移動するとき防毒マスクを持って移動せよとなっていました。風向によったり、季節によっては塩酸が発生する度合いが強くなって、歩行者の呼吸を刺激することがしばしばありました。だから、ガスが漏れている(ガスには違いはありませんが)と言っていました。