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深志高の撮影場所、話題に NHK連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、主人公が通う高校として撮影に使われた松本深志高校の校舎NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、主人公が通う高校として撮影に使われた松本深志高校の校舎
 3日に放送が始まったNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、松本深志高校(長野県松本市)で撮影された場面が登場して話題になっている。主人公役の女優有村架純さんが通う高校の設定で、撮影は昨年11月に3日間実施。これまでの放送分では、主人公が友達と話したり授業に臨んだりする場面で、長年使い込まれ、床が黒光りする教室や廊下が映し出された。

 撮影に使われたのは、1933(昭和8)年建築で、国登録有形文化財にも指定されている管理普通教室棟。撮影を仲介した松本観光コンベンション協会(松本市)によると、NHK側から昨年夏、古い校舎を探していると相談があり、制作担当者が松本深志高校と市内の別の高校を見学。その後監督も下見し、ロケ地に決まったという。

 放送後、協会や高校には「深志高校ではないか」と問い合わせが複数あるという。同校3年の女子生徒(17)は「昼食の際に友達と『出てたね』と話題になった」と話す。

 校舎は現在も授業で使われており、ロケ場所として映画にもたびたび登場している。撮影中は部活動を別の場所で行うなど調整が必要で、西村卓也事務長(57)は「行事や学業に差し支えない範囲で、今後も地域の観光振興に役立てたらいい」とする。

 「ひよっこ」は、高度経済成長期の日本を舞台に、主人公が茨城県から集団就職で上京し、出会いや試練を通じて成長していくストーリー。

(4月5日)

長野県のニュース(4月5日)