記事詳細
官舎の共益費51万円着服、三重県警が巡査長2人を処分 「減給処分のため」公表せず
三重県警の20代の男性巡査長2人が、警察職員官舎の共益費計約51万円を着服するなどしていたことが7日、県警への取材で分かった。県警は2月27日付でそれぞれ減給10分の1の懲戒処分にした。2人は同日、依願退職した。県警は処分を公表していなかった。
県警監察課によると、官舎では共益費として各戸から任意で月6千円を徴収しており、2人は平成23年度、官舎の会計を担当。25年度の担当者が繰越金の少ないことに気付いて調べた。
県警の調査に対し、1人が約35万円を着服、生活費に充てていたことを認めた。もう1人は私的流用を認めていないが、帳簿を付けていなかったため、残り約16万円の使途は分からず、責任を問われた。2人とも全額返済した。
監察課は処分を公表しなかった理由を「業務上の不祥事ではなく、減給処分だったため」と説明している。