• コメント

克行被告元秘書に懲役1年6月求刑 公選法違反事件―広島地裁

2020年12月21日20時30分

 参院議員河井案里被告(47)=公選法違反で公判中=が初当選した昨年7月の参院選で、車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとして、公選法違反(買収)罪に問われた元法相の河井克行被告(57)=同=の元政策秘書、高谷真介被告(44)の論告求刑公判が21日、広島地裁(杉本正則裁判長)であり、検察側は懲役1年6月を求刑した。弁護側は無罪を主張し、結審した。判決は来年2月16日。
 論告で検察側は、高谷被告は選対本部の実質的なナンバー2で「克行被告の代理として適宜自らの裁量で判断しながら連絡、調整を行うような立場にあった」と指摘。運動員の報酬額を決める際は、案里被告の秘書らに対し、1日当たり3万円と指示したと述べた。
 弁護側は最終弁論で、「選対本部を実質的に取り仕切る立場になく、報酬額の決定にも関与していない」と主張した。
 起訴状によると、高谷被告は昨年7月19~23日ごろ、案里被告の秘書らと共謀し、車上運動員14人に対し法定上限(日当1万5000円)を超える報酬計204万円を支払ったとされる。

特集

社会

コラム・連載

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ