動画投稿サイト「ＦＣ２」の性行為ライブをめぐる公然わいせつ事件に関連し、アニメを違法に公開したとして、京都府警などの合同捜査本部は２日、著作権法違反容疑で、ＦＣ２を実質的に運営するインターネット関連会社「ホームページシステム」（大阪市北区）社長、足立真（４０）と、元社長でＦＣ２創業者の弟、高橋人文（ともん）（３９）の両被告＝いずれもわいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪などで起訴＝を追送検した。

　追送検容疑は平成２６年８月３日と９月２４日、千葉県野田市の会社員の男性（２７）＝罰金５０万円の略式命令＝と共謀して、東宝が著作権を持つアニメ「ハイキュー」の動画ファイルをＦＣ２が管理するサーバーに送信し、不特定多数に公開したなどとしている。

　また、合同捜査本部は２日、「ＦＣ２ライブ」でアニメやアイドルのライブ映像を違法に公開したとして、同法違反容疑で、派遣社員の尾崎行雄（４９）＝名古屋市熱田区切戸町＝と会社員の沢村嘉章（３８）＝大阪市淀川区東三国＝の両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を認めている。

　ＦＣ２をめぐる事件で、合同捜査本部は、ＦＣ２を創業した４０代の男の逮捕状を取り、全国に指名手配。男は米国籍を取り日本に長期間帰国しておらず、「国際海空港手配」の手続きも取って行方を追っている。