地域子育て支援拠点事業の事業評価を、政策評価の3つの観点である、1.必要性の観点、2.有効性の観点、3,効率性の観点から試みた。特に、2の有効性の観点については、今回、新たに、従来の利用者満足度調査に代え、他者への推奨に関する指標を意識調査に導入し、その適応可能性が高いことが確認された。また、立地地域との関連では、商店街の活性化に対する地域子育て支援拠点施設の高い経済効果が、定量的に明らかになった。3の効率性の観点では、今回、他事例との比較データ整備が進まず、定量的な評価については今後の課題とすることとなった。一方、商店街における地域子育て支援拠点施設の費用負担の問題として、補助金の上下分離構造の課題が浮き彫りになり、公的サービス提供の安定性、継続性という観点からその解決策の模索が必要な点が新たに明らかになった。
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