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マルキョウ佐賀店、11月19日で閉店 | ||
佐賀市の中央大通り沿いにあるスーパー「マルキョウ佐賀店」(松原2丁目)が、11月19日に閉店する。マルキョウ本部(福岡県大野城市)によると、周辺住民の高齢化や郊外型店などとの競争激化で来店者数が減少し、採算が合わなくなったため決定した。従業員27人は他店舗へ異動、もしくは解雇する。 マルキョウ佐賀店は、地場スーパーだった日祐の旧本店を取得し、1996年8月に「マルユー佐賀店」として開店。鉄骨5階建て(延べ床面積約7500平方メートル)で、1階を駐車場、2、3階を食料品と衣料品売り場、4、5階を事務所や倉庫などにしていたが、近年は売り場を2階にまとめ、3階は空室となっていた。 市郊外への相次ぐ大型店出店で中心市街地の空洞化が進み、買い物客の減少に歯止めがかからず、数年前から赤字が続いていた。同社は「周辺環境が激変し、中心部での集客がここまで厳しくなることが見通せなかった。今後の店舗利用は白紙だが、市街地の活性化につながる活用に協力したい」と話す。 自転車でよく買い物に来るという近くの70代男性は「日祐に続いてマルキョウも。町の活気がまたなくなる」とぽつり。「この辺りはお年寄りも多い。衣料品や食料品が安くそろう店は近くにないから困る人は多いと思うよ」と話した。近くで飲食店を営む60代女性も「品ぞろえが豊富だったので閉店すると困る。街中の空洞化に拍車がかからないといいけど」と不安げな表情を見せた。 中心部のてこ入れを続ける佐賀市にとっても大きな打撃となる撤退。市経済部の池田剛部長は「中心部で貴重な存在だっただけに残念」。買い物弱者への対応も急務となるため、「実態調査をした上で何らかの手を打っていく」と語った。 |
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2013年10月30日更新 |